2018年4月28日土曜日

大瀬崎

西伊豆の最後は(海岸線を北上してという意味)は大瀬崎です。「おせざき」と読みます。’おおせ‘ではないそうです。陸地はここで直角に東に曲がるわけですが、以前からとても気になる場所でした。岬の真ん中にある神池と呼ばれる池、周りが海なのに淡水の池で、その証拠にとでもいうように鯉が泳いでいます。


形が楽器の琵琶に似ているところから琵琶島とも呼ばれます。半島としての長さは1キロメートル、最も幅の狭い部分の幅は100メートル足らずです。雲のむこうに富士山が見えるはずですが・・・残念!


とりあえず神池目指して歩き始めました。


ビャクシンはヒノキ科の樹です。別名イブキ、正確にはわかりませんがイブキは伊吹山から来ているようです。園芸種としてのカイズカイブキは同種のようです。


それにしても立派な樹々でした。


大瀬神社鳥居


引手力命神社(ひきてちからのみことじんじゃ、大瀬神社)


海の安全の神様と天狗の関係は僕にはわかりません。が、すごい彫り物でした。


ここは大きな川の流入はありません。伊豆半島の角にあたるので、海流によって運ばれた石や砂が堆積して出来たくちばしの様な地形です。砂嘴(さし)と呼ばれる地形です。


神池


岬の先端部の真ん中にある神池。


大瀬神社の御神木はやはりビャクシン。


先端には大瀬灯台。


二本でも十指に入るというダイビングスポットだそうです。


岬に至る道にはダイビングショップというのかマリンショップというのか、ダイバー向けのお店が並びます。登山者が来ることはほとんどない場所でしょう。


有料駐車場。ここ以外駐車場はありません。


大瀬崎から見えて沼津アルプス。右の一番高いピークが鷲頭山392mです。


下はGoogleマップです。伊豆半島の地図を見ていて不思議に思った大瀬崎でした。


2018年4月22日日曜日

達磨山

伊豆半島の真ん中を流れる狩野川を辿ると、天城峠を越えて河津町や下田に向かいます。その狩野川の東が天城山で、西側が伊豆山稜線です。高い山はありませんが奥深い里山という感じがします。ただ、マイカーでアプローチした場合周回ルートの設定がとても難しいと実感しています。素晴らしい稜線が連なっているのですが、伊豆スカイラインや西伊豆スカイラインなどの車道が通っていることも、山行計画を立て辛い原因です。この日は伊豆山稜線を代表するピークのひとつ、達磨山をピストンしました。出発は稜線に上がった真城峠491.8m。さなぎ峠と読むそうです。西伊豆戸田(へだ)に下る峠。


金冠山を経て達磨山に尾根伝いに登って行きます。金冠山まではさほど整備されていないかもと思っていましたが、いい意味で期待が裏切られて歩きやすい道でした。昔の仕事道のようでした。


単調な植林地を歩いていくと、展望が開けました。なんとなく白っぽい花ですがこれが凄かった!


アセビです。この馬酔木が主役でした。トレースした尾根のそこら中にアセビの花、ほのかにアセビの花の香りがずっと漂っていた山行でした。かすかだけど力強い品のある香りです。


これでもか~!っていうくらいのアセビでした。


芝生が敷かれたような広々とした登山道、向かう先にはアセビとマメザクラの花が満開でした。


金冠山山頂は大賑わい。横浜の中学校の遠足に出くわしました。


シキミの花はたくさん咲いていました。シキミ・樒・食べると死亡する可能性がある程度に有毒ということです。


ヤブツバキも。


ピンク系の色はマメザクラです。春霞の空に合わせるように淡い色がなんともいい感じでした。実際肉眼で見る感じがどうしても写真では収めることが出来ませんでした。しょせん素人です。


戸田峠。車道が通っているので興ざめです。


登山道に入ると気持ちの良い芝生の道が続いていました。


ミヤマカタバミ


戸田の港。砂嘴(さし)という地形が特徴的です。


マメザクラの様子を撮ってみましたが、写真を見るとイマイチ・・・実際はとっても綺麗なんですが・・・


いよいよ達磨山が真正面に登場です。


金冠山からはよく整備された伊豆山稜線ですが、写真の様な階段が多く、とっても歩きにくい閉口する登山道です。


達磨山山頂。
天城山は天城山という山頂はありません。万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1,406m)、万二郎岳(ばんじろうだけ 1,299m)というのが主な山頂です。この達磨山は万太郎という別名があるくらい伊豆を代表する山です。一等三角点が設置されています。


ニオイタチツボスミレ。ちょっとピンボケですが花が続きます。


ケマルバスミレ


シハイスミレ


内浦湾のむこうに沼津アルプス。島は淡島です。


満開のアセビとマメザクラを堪能して、帰りに沼津の千本松原の寄り道。ここもダイナミックな景色です。伊豆は奥深いです。


2018年4月18日水曜日

鉄砲木ノ頭

鉄砲木ノ頭というのは富士五湖のひとつ山中湖の東にある1290.8mのピークで、明神山とも呼ばれます。ここの尾根は丹沢山地の西端というとらえ方のようです。すぐ隣には三国山があって、三国というのは相模、駿河、甲斐という古代からある国名のぶつかる接点の山ということ。甲斐と言われる山梨県は、甲府盆地を中心にした国中地方と、富士吉田を中心にした郡内地方に分かれます。御坂峠を越えて郡内の富士吉田に来るとなんといっても大きな富士山に出会えます。


山中湖平野地区に来ました。ここの象徴的な花、フジザクラが咲いていました。フジザクラと富士山のツーショット。フジザクラは別名ヒナザクラとも呼ばれますが正式名称はマメザクラです。


山中湖平に地区は観光地です。テニスコートがたくさんあって、この日は春になってテニスコートの整備が一斉に始まった感じでした。


山道に入ってえぐれているのは昔の仕事道。


ネコノメソウの仲間で一番可哀想なネーミングをされた、ヨゴレネコノメが咲いていました。


これはユリワサビ。アブラナ科ワサビ属の多年草です。たくさん咲いていました。


ツチグリというキノコの仲間。


立派な道に導かれて切通峠。


気が付けば尾根に出て、向こう側は相模の国、神奈川県です。


緩やかな尾根、バイケイソウの尾根でした。緑の花のバイケイソウです。


鉄砲木ノ頭に着きました。眺めの良い山頂の主役はやっぱり富士山。


山中諏訪神社の奥宮の石祠。


山中湖と富士山、絶景です!


萱との原を下ります。山中湖平野地区を目指しています。


キジムシロ 鳥の雉(きじ)が座る筵(むしろ)のたとえ、「雉蓆」と書くそうです。


山中湖湖畔から見た鉄砲木ノ頭。茶色く見える山です。


時間があったので、山梨県の世界遺産センターに行きました。


内容がとても濃いです。富士山にまつわる様々なことを知ることが出来る場所です。