2018年3月23日金曜日

みたけ道岩下ルート募集


日時:2018429日(日)午前830JR韮崎駅 
車の場合は韮崎中北合同庁舎東駐車場 午前820

コース : 韮崎駅=江草岩下-小峠-大峠-江草岩下=韮崎
     標高差約450m  距離約8km  行動時間約7時間

装備  : ザック、登山靴、雨具、ヘッドランプ、帽子、手袋、防寒着、水、昼飯、行動食、非常食、25,000地形図、「茅ヶ岳」、ベースプレートコンパス

参加費用: お一人10,000円 (ガイド料です。ここまでの交通費等は含みません)

◇山梨における「みたけ道」というのは、日本百名山の「金峰山」の山岳信仰のルートのことを言います。山宮が山頂横の「五丈岩」の南にあり、そこに登るのに里宮の「金桜神社」にまずお参りして行くというのが正しい金峰山登山でした。金桜神社のあるのが甲府市御岳という地区です。金峰山講中登山の最盛期には神主の家が70件、参詣者の宿泊所が200軒も在ったと言われています。昔のルートは金桜神社から猫坂を通り、黒平集落を経て、御室小屋に泊り山頂を極めるというものでした。

◇みたけ道は金峰山(きんぷさん)に至る信仰の道です。江戸時代に書かれた地誌「甲斐国志(かいこくし)」には入口が9つあると書かれています。その一つ、今は廃れてしまった旧須玉町江草岩下(いわのした)集落からのみたけ道を訪ねます。

◇林道から山道に入ると石仏がいくつも現れます。江草の岩下の造り酒屋、萬屋(よろずや)が先祖の弔いと、みたけ講(宗教的な意味合いできんぷ山に登る人々)の信者さんのみちしるべとして、一町ごとに石仏を建立したというのが、この石仏群の云われです。

◇この時期ですから山菜採りも楽しめます!もちろん地図読みです。

・お申込みフォーム:こちらからどうぞ!

・催行にあたり同意書は必ず必要です。:こちらです。

・保険加入も必ず必要です。やまきふ共済会の共済をお勧めしています。:こちらです。



2018年3月22日木曜日

みたけ道猫坂募集


日時:2018年4月7日(土)午前8時30分 JR中央線甲府駅

コース : 金桜神社-猫坂-三等三角点「大森」-瀧尾坂-金桜神社
      高差約300m  距離約8km  行動時間約6時間

装備  : ザック、登山靴、雨具、ヘッドランプ、帽子、手袋、防寒着、水、昼飯、行動食、非常食、25,000地形図、「茅ヶ岳」、ベースプレートコンパス

参加費用: お一人10,000円 (ガイド料)

みたけ道は金峰山(きんぷさん)に至る信仰の道です。江戸時代に書かれた地誌「甲斐国志かいこくし」には入口が9つあると書かれています。9つの道は金桜神社に至る道です。まずは里宮の金桜神社に参拝してから金峰山の講中登山ははじまります。当時の古道の多くは車の走る道になってしまいました。そんな現状ですが、金桜神社から黒平集落に至る古道で猫坂という峠道はいにしえの道が残っています。登山道として整備されているわけではないので、地形図を読みながら、地図読みしながら猫坂を目指します。

標高差がないエリアは程よい感じの山行となります。前半はみたけ道の古道の猫坂の道形を確認しながら地形を読むという内容になり、猫坂からは地形だけを読みながらオリジナルのラインで登って下るというトライです。登山道ではなく地形だけを読みながら自由に山行を組み立てるというシュミレーションです。

日本百名山を書いた深田久弥も金峰山に登ったのはこのルートでした。今は歩く人もいなくなった猫坂の古道、地図読みをしながらしっかり歩きましょう!

・お申込みフォーム:こちらからどうぞ!

・催行にあたり同意書は必ず必要です。:こちらです。

・保険加入も必ず必要です。やまきふ共済会の共済をお勧めしています。:こちらです。



2018年3月20日火曜日

饅頭峠地図読み

地図読みでした。どうしたら地形図に書かれている等高線と友達になれるか?その伝え方にいっつも腐心します。地図読み講習やります!とアナウンスします、集合時間や持ち物をお伝えします。机上講習をしたりして事前準備して、実際にフィールドに出た時にスムースに理解いただけるよういろんな努力をしているわけです。
写真は茅ヶ岳の登山口の駐車場横です。このコースの中で山座同定がしやすい場所だったので、整地の意味を説明しての山座同定から始めた地図読み講習でした。写真の最奥のピークが茅ヶ岳です。


茅ヶ岳登山口の地形は等高線一本分の変化が確認できるくらいの傾斜のない特徴的な地形が満載場所です。写真の場所は地図が読めるかどうかという方でも確認できる地形です。等高線の変化と実際の地形の解説をすると、うぉ~と、わかりやすいです。


茅ヶ岳登山口の駐車場の標高が約940m、登山道を進んで舗装された林道をまたいだ先が1090m、そこから南下していったん沢に下り立地点が約950mの標高。そこから三角点「饅頭峠」1034.9mに登って・・・短い距離ですが結構忙しい地形です。


地形図の登歩道という破線が、実際とは違うということを理解していただきました。地図読みのベースです。何を信じてどう行動するかということを精一杯お話ししました。


5分くらいで行ける場所だったのであえて行って確認した場所。その過程でいくつ沢地形をまたぐのかとかを説明して、その先で尾根の上にいるということの意味を実感していただきました。下の写真をのせた理由は、日本の山は昔の仕事道を利用しているというのが多いと理解していただきたかったからです。生活の延長の石積みです。


この場所、とても便利なのは地形の変化が等高線が多くても5~6本くらいなので、地形の変化、等高線の変化に即対応することが出来るということが楽なんです。


山梨の山なので、恩賜林の意味を理解して歩くというのもポイントです。写真は恩賜林の林班の境界であるという杭です。


朝から等高線の変化に注意して、地形しか見ていないので明確な登山道があっても、皆さん実際の地形と地形図を見比べています。こんな展開が嬉しいです。


三角点饅頭峠の西の地形。この場所はすっごく難しい読図です。


三角点「饅頭峠」。四等三角点です。


饅頭峠三角点はピークです。でもこんな案内板がすぐ横にあります。基本的に、峠という地名なのでピークというのも変な話なのですが。峠というのはピークから派生した尾根上のピークとピークの間にある最低鞍部ということです。ここはみたけ道のひとつでしょう。時代がいろいろ推移するので説明が難しいですが、みたけ道というのは、金桜神社に行って金峰山を目指します。この案内板はそのことを言いたいのだと思います。


やっぱ富士山!


饅頭峠に下って来ました。それにしても東側に設置されたソーラーパネルがなんとも・・・


饅頭峠にてなんですが、皆さんお尻を向けて何しているかというと?まんじゅう石探し。


茅ヶ岳はすごい古い火山です。その火山活動の過程でこんな面白い石が生まれてのでしょう。核になる黒い石の周りにベージュの礫がまとわりついてるまんじゅう石です。2~3㎝の小石を割るとまるで饅頭のようだということ。


アウトドアの楽しみはいろいろですが、こんなのがやってくるとびっくりです。身構えます。


時間があったので、饅頭峠からさらに南の三角点を目指しました。尾根の分岐点でじっくり皆さんで話し合いが行われ進む方向を定めて…と言う展開はうれしくなりました。


あくまで地形を見るトレーニングです。


920.6m三角点「三之蔵」の三角点。この標石を確認するというのは特別感があると思います。登山道や標識がないのに自分で判断してここに来るという意味です。


饅頭峠方面に戻ってこの景色に、納得できない(太陽光パネルの違和感)残念な気持ちになります。


深田公園の深田碑。短い距離ですがしっかり地形と地形図に向き合った日でした。お疲れ様でした。


2018年3月14日水曜日

セツブンソウ

秩父の小鹿野町堂上のセツブンソウ自生地です。この時期になると無性に会いたくなる春一番の野草です。小鹿野アルプスの山行の目的の半分はセツブンソウに会うためでした。


この場所は、観光地(歩くわけではなく車で移動して入園料300円払っての節分草自生地です。)ですが、いろんな面がある秩父の山を登って、帰りにセツブンソウ園に寄る感じ。


余計な言葉は必要ないです。小さな可憐な花です。何より清楚です。凛とした美しさがあります。


セツブンソウは、関東以西の本州に分布します。キンポウゲ科の多年草で石灰岩質の礫地を好み乾燥を嫌うそうです。 環境の悪化(自生地の減少)により準絶滅危惧種になっています。名前のセツブンは当然節分で、節分のころに咲くことからでしょう。 他の草木が芽をださない早春に花を咲かせ、他の草が大きく伸びる初夏には、地上部は枯れてなくなってしまう、スプリング・エフェメラル ( spring ephemeral )と呼ばれる早春の植物のひとつです。


そんなセツブンソウ、いっつも適当にカメラのシャッターを押すので、ピンボケばかりの写真だったりします。老眼も入っていますがピントが合っているかどうか注意しました。


いろんな顔のセツブンソウです。


この感じが良いです。お気に入りの株を探して右往左往です。


ちょっとひと休みという感じのザゼンソウ。目立ちません・・・


みどりベースの個体。


今年は月が替わって3月になっていっせいに咲き始めたそうです。


この日は小鹿野町のセツブンソウ祭りの日でした。


セツブンソウ祭りと言っても特別なことはほとんどなく、甘酒無料配布と焼きそば販売ぐらいなんですが。


僕が会ったセツブンソウ、少しでも多く共有したく写真アップします。


セツブンソウ園に入ったら、すべての人がカメラマンと化します。


セツブンソウはキンポウゲ科の多年草。節分の頃に花を咲かせることから和名です。


小鹿野町は日本一のセツブンソウ自生地と言っていますが、その通りだと思います。


なんとも見せられる春一番の花です。


大好きな春の花。


同じく小鹿野町の名所の福寿草園にも寄りました。まだ見ることが出来たロウバイ。


大きく育ったフクジュソウ。


どんどん咲き始めているアセビの樹。


小鹿野アルプス

秩父に向かっています。小鹿野アルプスに登ることと、セツブンソウに会うための山行です。山梨市三富の広瀬湖は氷っていました。


ご当地アルプスってたくさんあります。どんな山だろうと気になります。秩父地方はご当地アルプスが多いです。奧武蔵アルプス、長瀞アルプス、皆野アルプス、そして小鹿野アルプス。長若(ながわか)は地名です。長若山荘は民宿です。


秩父札所巡り 32番札所   般若山 法性寺(ほうしょうじ)
秩父地方にある34か所の観音霊場を巡ることを「秩父札所巡り」と言います。別な呼びかたで「秩父三十四箇所(ちちぶさんじゅうよんかしょ)」というのもあります。


近くで見たら何だろうという感じでしたが、少し離れてみたらなんと馬頭観音。高さが1m40㎝くらいありました。


法性寺山門(仁王門)


 仁王様ににらまれました。口が開いているので阿形(あぎょう)


こちらは口が閉じているので吽形(うんぎょう)。両方合わせて阿吽の呼吸、阿吽の仲などと呼ばれます。


本堂への石段。よく手入れされた庭は花のお寺でもあるようで、フクジュソウが咲いていました。協力金ひとり300円を払います。


お船岩 仁王門に書かれた「お船観音」、山の中なのに船?とお聞きしたところ、崩れてしまったけど船に見えていたお船岩ということでした。奥ノ院遥拝所からのお船岩なので、お船岩が奥の院ということになります。


観音堂


観音堂の岩窟の蜂の巣の様な岩壁。岩石から染み出した塩類が水分の蒸発によって結晶となり岩の表面を崩していく風化現象という説明が書かれていました。タフォニというそうです。


龍虎岩 胎内観音 クサリを登って下る寄り道です。祀られているのは金毘羅様。


華奢なクサリですが、結構な斜度なので階段と合わせて登ります。


稜線に出る手前の石仏群。


お船岩に出ました。霞みがかかって遠くの山は良く分かりませんでした。


お舟岩先端のお船観音様。本堂前の奥ノ院遥拝所から見ることも出来ます。先ほどの写真です。


お船岩


奥の院への鎖場。ここも寄り道です。


二畳ほどの岩場のテラスに大日如来像。


奥ノ院を過ぎると山道になります。柿の久保分岐のコル。ここから先は道がなくなりました。低山の細かな沢と尾根が複雑に現れましたが、薄い踏み跡とピンクのテープのマーキングがありました。地図読みです。


四等三角点 点名「菅ノ沢」478.02m
ちょうどスマホのGPSアプリを見ながら後ろから登ってきた男性。現在地はスマホの画面で確認できるのですが等高線の意味は理解していないようで、僕らのうしろを着いて来ました。


右に左に尾根が曲がっていました。


三角点から約510mのピークに登り、等高線の変化を確認しながら東の尾根を進みました。下って行くと柿の久保分岐のコルから釜ノ沢の長若山荘の裏に出る登山道と合流します。


亀ヶ岳展望台と書かれていたので、見えているのは亀ヶ岳なんだと思います。ガメラのようにも見えます。


ここにもクサリですが、靴底のフリクションで下れるくらい滑らない岩でした。


亀ヶ岳展望台から登山道を下って、長若山荘の裏に出て隣の尾根の「釜ノ沢五峰」と呼ばれる尾根に向かいました。長若山荘のご主人が整備をした私設コースだそうです。


私設からなのか、地形図には書かれていない道です。ここまで歩いてきてやっと理解できた小鹿野アルプスです。つまり、法性寺のエリアと釜ノ沢五峰を歩いて小鹿野アルプスだということです。ふたつのエリアを登ったり下ったりの小鹿野アルプスです。尾根に出るまでの釜ノ沢五峰エリアのほうがちょっと難しいルートだと思いました。


ミヤマシキミというミカンの仲間の木。もうすぐ開花でしょう。


釜ノ沢五峰ルートの尾根に出たところで、もう一つの目的であるセツブンソウに会いに行くことにして下山しました。


カタクリの葉を見つけました。花はまだまだです。