2018年2月28日水曜日

伊豆山稜線募集

マメザクラ咲く伊豆山稜線 達磨山と猫越岳


日時 : 2018年4月14,15日(土、日)

集合 : 東海道新幹線「新富士駅」  4月14日(土) 午前8:00 
     山梨の方は甲府にだいたい6:00集合です。

経路 : 新富士駅=大瀬崎神池=真城峠-達磨山=西伊豆戸田泊
     宿=仁科峠-猫越岳-三蓋山-猫越峠-仁科峠=新幹線新富士駅

ルート:達磨山982m 真城峠登山口-金冠山-達磨山ピストン-真城峠(さなぎとうげ)
    標高差約500m 距離約12km 行動時間約5時間

    :三蓋山(みかさやま)1013m 滝見林道登山口-吉奈歩道-猫越岳-三蓋山-猫越峠-登山口
    標高差約300m 距離約15km 行動時間約7時間

宿泊 :  西伊豆戸田「民宿新造」 静岡県沼津市戸田大浦3931-4 TEL0558-94-2017
         http://www.sinzou.burari.biz/index.html

参加費 : ¥33,000(ガイド料、宿泊代、移動費など) 

伊豆山稜線:伊豆半島の中央部にU字形をしてぐるりと連なる天城山系の総延長は、60キロとも80キロとも言われますが、天城峠の西には素晴らしい尾根が展開しています。伊豆山稜線と呼ばれる大展望の尾根です。その大展望の尾根を歩きます。アセビとマメザクラが迎えてくれる登山道を歩きます。ビロードのような笹原と展望と爽やかな風です。
猫越岳(ねっこだけ)1034mは伊豆山稜線の真ん中にあり、ここから天城峠方面はブナの巨木に出会える気持ちの良い稜線です。三蓋山(みかさやま)までブナの巨木の森をピストンです。最後は修善寺と西伊豆を結んでいた猫越峠の古道を歩きます。

・お申込みフォーム:こちらからどうぞ

・催行にあたり同意書は必ず必要です。:こちらです

・保険加入も必ず必要です。やまきふ共済会の共済をお勧めしています。:こちらです


霊仙山と御池岳募集

琵琶湖が見えています。カルスト地形の山行募集です。


鈴鹿山脈  霊仙山1094mと御池岳1247m                        
日時 : 2018年3月24,25日(土、日)

集合 : 東海道新幹線「米原駅」  3月24日(土) 午前8:30
     山梨の方はだいたい韮崎に午前5時です。 

経路 : 米原駅=霊仙山登山=長浜三谷旅館泊=御池岳登山=米原駅

ルート:霊仙山 今畑登山口-近江展望台-霊仙山-汗拭き峠-今畑登山口
    標高差約700m 距離約9km 行動時間約6時間

    :御池岳 大君ヶ畑おじがはた-御池橋-御池岳-鈴ヶ岳-大君ヶ畑
    標高差約900m 距離約13km 行動時間約7時間

宿泊 :  「三谷旅館」 滋賀県長浜市元浜町19-19   TEL0749-62-0323
       http://www.mitani-ryokan.com/information.html

参加費 : ¥37,000(ガイド料、宿泊代、移動費など) 

◇霊仙山(りょうぜんざん)1094mは鈴鹿山脈北端の花の百名山です。春先は、西南尾根の福寿草で有名な山で、スキー場などの大規模開発がほとんど行われていないため、豊かな自然が残っています。比較的登りやすいなだらかな山であり、山体は石灰岩に覆われています。この時期だけのスハマソウ、ヒロハノアマナ、セツブンソウ、フクジュソウが見られます。

◇御池岳1247mは鈴鹿山脈の最高峰。日本庭園と呼ばれる山頂台地はとても美しい景観です。山頂部では多くのドリーネ(陥没地)とカレンフェルト(石灰岩の石柱)が点在するカルスト地形が見られます。

◇北国街道長浜宿 近江商人や秀吉の出世城長浜城や最古の駅舎長浜駅で知られる長浜の町へ泊まります。浄土真宗東本願寺大谷派別院大通寺は、国指定名勝の庭園を始め桃山文化を今に伝えます。泊まる宿は、大通寺の門前町にあり、風情漂う家族経営の小さな宿です。旅の楽しさ満載です。

・お申込みフォーム:こちらからどうぞ!

・催行にあたり同意書は必ず必要です。:こちらです。

・保険加入も必ず必要です。やまきふ共済会の共済をお勧めしています。:こちらです。


  
登山ガイド 三上浩文  tel:090-3593-7595   email : 3chan.mikami@gmail.com

黒姫雪中テント泊

1泊2日で黒姫山の麓に行って来ました。所属の静岡山岳自然ガイド協会の研修。講師は平木順ガイド。信濃町にお住いの山岳ガイドです。集合して登山口に車移動なんですが、こんな除雪車とすれ違うとすんげーとプチ感動。冬は晴れて青空が当たり前の山梨に住んでいる感覚です。そしたら平木さん除雪車のスキルにクレーム、雪の除け方が微妙だそうです。そんなこと言われたら同じ国に住んでいるとは思えませんでした。


予めいくつかのテーマが示されていましたが、とりあえずは読図。登山口から古池の東側の尾根をトレースして、目的の新道分岐を目指しました。新道分岐はカルデラの縁の黒姫山の山頂から西に延びる尾根の上です。樹間から見えた種池です。


この辺りの夏は登山道以外歩くことが出来ません。ルールではなく、現実的にやぶがひどいということです。その主役はネマガリダケ(和名チシマザサ)です。戸隠竹細工の原材料にもなる竹ですし、そのタケノコはとっても人気の山菜です。この時期ですと全て雪の下です。


熊棚がたくさんありました。落葉した冬なのでわかりやすく確認できました。


ウコギ科のタカノツメという樹にあった爪痕。


上は下った痕、下は登った痕。なかなか生々しいです。


曇った空から時々雪が舞う日でしたが、まとまった降雪は暫くない感じでした。


いくつかあったテーマのなかで、最も重要な雪の中でのテント泊というテーマの実践。何気ない雪山の写真ですが、プローブ(ゾンデ俸)を差し込んでみたら250㎝の積雪量。雪を整地してどうテントを固定するか、そして雪を融かして水の確保と夕食の調理。慣れない人にはなかなかハードルが高い事だと思いました。


平木さんがこんなおしゃれなテントを準備してくれました。


翌朝は雪国らしくないほどの快晴!


とにかく雪山にいることが嬉しくて仕方ない朝でした。


青空と樹々。


こんな雪の積もり方が面白いしきれいでした。


むちゃくちゃ立派なブナ。


いくつかあった課題の引き上げ。平木さんが示しているのは小さな雪庇。この上を歩いていて平木さん側に落ちてしまった人をロープで引き上げるという想定のロープワーク。この雪庇のギャップでもサポートがないと乗り越えるのは中々大変です。


3分の1システムの構築。単純に引っ張り上げることに要するパワーの3分の1で引っ張り上げられるというロープワークです。


これはシート搬送の実践。こんなことは起きないことを祈ります。


どこに力が加わるようにするべきか、どうセッティングすべきか、運ぶのは生身の人間です。運ぶ途中でケガしちゃったなんてのはNGですから。


梱包終了。中は生身の人間です。


雪面を運びますが、中は生身の人間です。


慎重に、慎重にです。


雪国らしからぬ快晴で日本百名山の高妻山が良く見えていました。


寒い中、誤魔化しの効かない自然と向き合った研修、ありがとうございました。


2018年2月25日日曜日

小鹿野アルプスとセツブンソウ

小鹿野アルプスとセツブンソウ募集



◇日時 : 平成30年3月11日(日)

◇集合 : 西部秩父駅 午前8時30分
         道の駅 まきおか 午前7時

◇コース: 道の駅まきおか=西武秩父駅=小鹿野法性寺-般若山-釜ノ沢五峰-文殊峠
     -長若山荘=小鹿野節分草園=秩父鉄道三峰口駅=道の駅まきおか
                  距離約8km、行動時間約6時間

◇持ち物
帽子、手袋、防寒着、行動食、テルモス、ベースプレートコンパス、2万5千図『秩父』 
 
◇参加費 : ¥12,000(ガイド料) 

◇小鹿野アルプス
「小鹿野(おがの)アルプス」は、埼玉県の秩父地方にある、般若山と釜ノ沢五峰を結ぶ縦走路のことだそうです。標高500m前後で、岩場が多いコースのため低山でも侮れません。すごく変化に富んだコースです。展望が開けるポイントがそこかしこにあります。

◇日本最大のセツブンソウ自生地といわれる、「小鹿野節分草園(有料300円)」に寄ります。直径2㎝の白く可憐な花が、まるで雪が積もったかのように咲きみだれています。

  

登山ガイド 三上浩文  tel:090-3593-7595   email : 3chan.mikami@gmail.com

2018年2月6日火曜日

浜石岳

薩埵峠を後に浜石岳を目指しました。ミカンと青空、冬本番とは思えないさすが静岡!


ミカン畑とビワ畑の急な斜面の農道を登って行きます。道端に落ちていた真ん丸のミカンを道に転がすと、遥か見えなくなるまで農道のアスファルトを転がって行きました。まるでパチンコゲーム!しばし童心に帰った皆さん。


青い空と青い海、浜石岳を目指しています。僕も初めての浜石岳です。地形図を注意深く見ながら登って行ったのですが、どうも地形図には記載のない新しめの農道もあったりして分かりにくいアプローチでした。


農道からいよいよ登場の登山道。


畑の中のジグザグの道は、正しく畑の中の道。使われているのかどうかが怪しい作業小屋がいくつも登場しました。


やっと山道らしくなって、地形図上の等高線の変化と実際の地形が一致してきました。迫力のある竹林が続きました。


徒歩線ベースで指摘します。右から左上に登って行きます。黒いマーク「尾根をまたいだところ」そこで尾根をまたぎますよと発言しました。その先はほとんど等高線に沿って登歩道があるのでフラットな道ですよと発言しました。緑の丸は竹林が濃かったフラットな登山道。上の黒いまるで「Tさん待って、コルですよ」と僕が指摘したところ。その先の登歩道は実際に歩いたのが黒い線です。


その先は傾斜がなくなり、加えて尾根と谷が複雑でわかりにくかったところです。そんな時上空に張られた送電線の存在は、現在地確認に大いに役立ちました。


僕の読みが甘かったというのもあり(楽観的なペースを設定してしまった…)、由比の街で桜エビ絡みの昼食にしましょうと言っておきながら、お昼になってしまい「お腹がへって休んだところ」と言う展開になってしまいました。その先×印、地形図上ではいったん左の沢に下って沢を登って稜線に出るという表現の登歩道でしたが、「実際の登山道」と書いた主稜線の赤線を歩きました。こういったことが地図を読めるということです。「実際の登山道」の先に一番急だったステップの登山道が登場します。


この分かりにくい、とっても難しい地形の尾根と沢を色分けして展開してみました。地図読み上級編って感じの地形です。この先でいよいよ浜石岳の登りになるわけです。



地図読みしなくても整備された登山道ではあります。


一番急だったステップの登山道の写真です。急なのでトラロープもありました。


高みに進んでいよいよのハイライト。雪は全く問題にはなりませんでした。


一歩一歩進んで、いよいよだ~!


富士山登場!ジャ~ん!という感じでの登場なので気分は最高です。薩埵峠から延々北上して高みを目指した登って来ました。山頂のふくらみに立つとこの景色、最高でした!


本当に展望の山でした、素晴らしい!


由比の街を見下ろしました。


清水港と三保松原。日本平のふくらみも見えています。


ちょっと遅くなってしまったし、車道を延々と歩くよりは早く桜エビじゃんと、タクシーを呼んだのですがうまくコンタクト出来ず、漁協の食堂で桜エビを堪能したかったのに叶いませんでした。由比の街でランチタイム外ならここしかないというお店に行きました。


メニューの選択が難しいのですが、絶対美味しく堪能したいとあれもこれも…


僕はテンコ盛り丼です。


桜エビの街由比。今は休漁期ですが。お腹も満たされ東海道本線由比駅から興津駅に向かいました。


興津駅前の薄寒桜(うすかんざくら)。日米友好のシンボルとしてワシントンに送られた桜は、静岡市清水区興津にある「果樹研究所カンキツ研究部興津(果樹試験場)」で生産されました。日本に残った桜の苗木は興津で薄寒桜として見ることができます。この日、2月4日はその果樹試験場の年に一回の開放日。この山行の最後は果樹試験場の見学という予定でしたが、浜石岳までの長距離の登山道にしっかり時間がかかってしまい(僕の見立てが甘かった…)、見学は叶いませんでした。東海道興津宿、侮れません。


帰りにまたまた薩埵峠を車で訪れ山行の最後としました。