2015年11月28日土曜日

纏リス(まといリス)

今週は、静岡市民の山、竜爪山の沢の滝を登ったり、幕営したり、いろいろの週でした。650mに幕営。やぶ山三ちゃんはツエルトにフライ。驚かれた夜。でもツエルトにこのタイベックスのフライ、夏の時期だったら完璧です!結露フリーだし!


文殊岳山頂は一等三角点


曇天の空だけど、日本平の全景が見えています。ここでしか見えない景色でしょう!この景色をコントロールするのは難しいと思います。


いろんな山に行きますが、このリスしょっちゅう出会います。意味があったんですね。それを教えてもらいました。
1971(昭和46)年、林野庁が山火事防止にふさわしい動物を募集。翌年、シンボルマークとして制定。1974(昭和49)年、全国に纏リスを広めるために、短編アニメ映画「リスのまとい」を製作。
林野庁と消防庁の山火事防止のシンボル。「纏リス」は通称。正式名は存在せず、国側機関は「まといを持ったリス」と表現する例が多い。
ホーロー看板やプラシートに描かれ、「火気に注意」「山火事防止」「緑は友だち」「自然を大切に」「大切な国営森林保険」などを全国のハイカーに訴えている「元祖・山のゆるキャラ」。全国各地に様々なバージョンがある。 ヤマレコより


なかなか懐かしい感じの動画です。ご覧ください。



2015年11月23日月曜日

滝子山寂惝尾根

笹子峠の東、滝子山の南の尾根の寂惝尾根といわれる尾根から登りました。スタートはJR中央線の笹子駅。駅の前にあった「笹子隧道記念碑」の巨大な石碑。JRの笹子トンネルは、明治29年(1896年)10月着工、明治35年(1902年)11月に完成。当時鉄道トンネルとして東洋一だとして注目された、4656mのものだと記されていました。


笹子駅から東に進んで、原の集落から北上。中央道に架かる橋を渡って桜公園。ここに車を停めてスタートです。


大鹿川の橋を渡れば右に登って行く道があります。それとたどれば古い民家があって、登山道はそのわきについています。フユザクラが咲いていました。


こんな建物のわきを通りました。


すみ沢の横からの山道を登って出会う林道。こいつを過ぎると寂惝尾根に取り付くことになります。


寂惝尾根の立派なブナの木


主稜線に近づくに従って登場する岩場。


こんな鎖場も登場


滝子山の山頂も見えました。


特に目立っていたイワカガミの葉っぱ。


山頂。あっさりしていますが、滝子山はかなり目立つ山です。いろんな方角から確認して見てください。


いまだに温かい今年も、標高1600mを超えていると風が寒いです。そこでツエルトを張って昼飯としました。


ちょっと前に買いそびれて不完全だった味噌汁。今回はしっかりなめこをゲットしました。あったかいみぞれ汁です。


 なんとちょっとだけ富士山が横顔を見せてくれました。手前は三つ峠です。


 山頂から北にすすんで、大谷ヶ丸が見える防火帯です。


大鹿川の上流は、傾斜がなくて、沢の流れがたおやかでとっても気持ちのいいところです。


きれいな流れ!





橋。よく整備されている山域です。


大鹿川の左岸に行ったり、右岸に行ったり、いろんなルートがあります。


桜公園に戻りました。


ぎりぎり、日本三大奇矯の猿橋も見学。


2015年11月22日日曜日

ストックの修理

トレッキングポールとかステッキと呼ぶこともあるストックです。かなり疲れた感じのカーボンのストックを直しました。意外に簡単だったのでご紹介します。


先端の石突部分の金属部が取れてなくなったまま使っていました。ショップで聞いてみたらパーツとして販売しているとのこと。注文してパーツが届きました。1500円


先端ごと煮ます。使われている接着剤を剥がすためです。熱を加えると剥がれます。


新しいパーツを固定するための接着剤。僕が使ったのはエポキシ系接着剤。


古いものは15分くらい煮たら簡単に外れました。素手では無理ですが、プライアがあれば大丈夫。接着剤を塗って新しいパーツに差し込むだけです。あとは接着剤が固まる前に、固い地面なんかに立てて上から押さえるだけ。


この先端部分の金属、タングステンカーバイド(超硬合金)と呼ばれています。先っぽが取れてなくなってしまったのでした。この超硬合金、トンネルを掘るシールドマシンの先端なんかにも使われているとても固い金属なんです。


バスケットを回してつけて完成です。


登ったり下ったりの補助として使うストック。普段使うときはゴムのキャップをつけます。普段というのは普通の登山道を歩くときです。環境に対する配慮です。皆さんにゴムキャップをつけるようにお話ししています。一方、あまり人の入らない山、やぶ山なんかを歩くときはゴムキャップを外します。キャップがすぐになくなってしまうからです。雪山や岩が多いところでも外します。ちゃんとグリップしないからです。ですから状況に応じてゴムキャップはつけたり外したりします。
ストック、絶対に必要な道具かといえばそうでもありません。基本的にはストックなしでしっかり歩けるということのほうが大事だと思います。

2015年11月21日土曜日

竜爪山長尾沢

ある方と情報を共有したくて書く記事です。沢登りです。11月も中旬を過ぎて沢登りでもなかろうに・・・静岡の静岡市民に親しまれている竜爪山の沢です。標高はだいたい1000m。静岡だし標高も低いし、冬がまだ始まっていない今年だし・・・半袖で過ごせた今日でした。

写真は静岡市内から見える竜爪山です。真ん中の双耳峰が竜爪山です。


長尾川沿いの県道201号を北上。さすが静岡!の沿道。茶畑です。


登山口。旧登山口といわれる鳥居が見えます。


長尾沢の渓相。ブリッジや梯子は旧登山道のもの。ここから沢に入りました。


地形図。二万五千分の一「清水」です。鳥居からすぐに堰堤があります。その先とっても忙しい感じに尾根と沢が合流しています。


ある意味大袈裟にいうと企業秘密です。複雑な地形はこんな風に尾根と谷をわかりやすいように色分けしたりすると、理解しやすくなったりします。


沢の渓相。


五丁目の滝といわれる滝。流れが3個あって、いちばん右を登りました。


竜走の滝といわれる滝。水流の右のリッジを登れそうでしたが、安全策を取って右側から巻き気味に超えました。


竜走の滝を越えると流れは浅い廊下状とか、樋状と表現できるような感じになり気持ちいいです。こんな面白い節理が続きます。


流れに近いところを登ったほうが安全です。


現れた「肝冷やしの滝」。これを登るには登攀具一式が必要となるでしょう。二段になっていて、一段目は8m、二段目が20mといった感じ。登れないのでいろいろ悩んだ末に右の尾根に逃げて大高巻きすることにしました。左も可能性がありますが、出だしがひどかったんでした。倒木だらけです。


出会ってしまったサワガニさん。


「肝冷やしの」滝の全貌。


右の尾根に出ると登山道、旧登山道です。この標識の左に沢身に降りる踏み跡がありました。立派な踏み跡です。


沢身に戻ってから少し下ってのぞいてみた「肝冷やしの滝」の落ち口。


なんだかわからないけどきれいだった赤い実。ミヤマシキミというミカンの仲間の木。葉の表面は光沢があって、ミカンの皮のようにつぶつぶになっていて(油点)折ると柑橘系の香りがします。


これは和紙の原材料ミツマタ。下は来年咲くつぼみ。


こいつも目立っていました。ヒイラギ、山梨の山で自然に生えているヒイラギに会うことはほとんどありません。


標高800ⅿの前後に、等高線が特徴的に張り出しているところが二か所。入る沢を間違えて上の張り出しに行ってしまいました。そこは登山道のすぐ南で、登山者が見えたぐらいだったのでなんか変だと思いました。そうか!入るべき沢を一本間違えた!となって、標高も変わらないので二本の沢と一本の尾根を越えて目的の場所に行きました。


なんとこんな看板がありました。来週ここにテントを張ります。きっとそうなると思います。


杉、ヒノキの植林地で、標高も低いのであんまし気持ちいいところではありませんが、半分仕事みたいなもんなんで仕方ありません…


時間の関係か?ずっと気になって仕方ない自分の影。


山頂到着!展望のない山頂です。薬師岳と文殊岳の双耳峰の竜爪山。


見事な富士山が見えました!


穂積神社までの登山道。


延々続きます。設置するのは大変だったと思います。


明日はいい夫婦の日。11月22日…


旧道を下りました。新道と旧道の分岐点です。


「肝冷やしの滝」へは登山道から行けるようでした。


登山口に戻りました。登り3時間、下り1時間半の今日の山行。


静岡にはしょっちゅう来ているのに全く分からない地理。いろいろ走ってみました。国道1号線。1という数字に特別な思いを抱きます。東海道なんですよね!


清水の港にも寄りました。


山国に住んでいるので、海を見ると変にハイになります。