2017年1月31日火曜日

北八ツ

雪山の景色をお楽しみください。北八ツに入っていました。小海町新開からの八ヶ岳の稜線。まだ寒気が残っていて、稜線は荒れ気味。いちばん白いのが東天狗岳。大昔、この山の東側が崩れてしまったという記事を去年書きました。    天狗岳の山体崩壊 


この標識は旧道のもです。稲子湯の駐車場から大月川を渡り(立派な橋)、林道の途中を左に入っていくのが今の道。そのまま林道を進んで、もういちど大月川を渡ったところから入るのが旧道です。地形図「松原湖」に書かれている破線(徒歩線)は旧道です。


堰堤を越えた先、傾斜が緩いので細かな沢が集まる場所。一か所渡渉しなければなりません。運悪く冬靴の底を濡らすと、雪が団子状に靴底に着いてしまって歩きにくいことこの上ないです。


なんだかんだあって、その日はしらびそ小屋泊。


ガンガンに温めていただきました!快適な小屋です。


 しらびそ小屋と東天狗岳


 中山峠直下の急登


東天狗と西天狗


東天狗岳の登り


東天狗岳山頂から浅間山方面


大勢の登山者が登る天狗岳。東側は崩れていて、雪庇もできるので危険です。


樹林帯まで下りました。多少風があっても安心です。


モンスター


中山の山頂は樹林帯の中です。


北西に進むと展望台


北アルプス方面は雪雲の中。


高見石小屋のテラスからの夕日


高見石小屋の夕食。湯豆腐。


ホットワイン


小屋からすぐの高見石。まるで展望台のような岩ごつごつの小ピークです。朝日が昇るのを待ちましたが、寒くて小屋に戻りました。


高見石小屋の朝食。ごはんじゃない・・・


 高見石小屋の入口


高見石小屋の東に地図読み。当然ながらラッセルというハードワーク。


白駒池の南の湿原は雪の中。ここも地形図の破線(徒歩線)が実際とは違っています。


ガーン、ノートレース・・・大したラッセルではありませんでしたが、深くて膝下。シャクナゲ尾根を目指しました。ニュウの分岐からはしっかりとレースが付いていました。


稲子湯上の駐車場まで除雪がしてありました。


稲子湯到着。終わりです。


2017年1月30日月曜日

東京湾フェリー

 房総での登山を楽しんでの帰り道、船に乗るのも素敵じゃん!という事で、東京湾フェリーで横須賀に渡って圏央道経由で帰ることにしました。保田漁協直営の「ばんや」に直行。金谷のフェリー乗り場までも10分くらいのところです。


ここは食事がメイン。売っているものは干物が中心でした。ご注意下さい、すごくシンプルです。


東京湾フェリーは、千葉県富津市金谷と神奈川県横須賀市久里浜を結ぶ貨客フェリーです。東京湾の入口にあたる浦賀水道を横断し、三浦半島と房総半島を約40分で結んで。鋸山を登っている時に、行き交う船がたくさん見えていました。もちろん東京湾フェリーの金谷丸やしらはま丸も見えていました。鋸山からは金谷港を見下ろす感じだからです。その船上の人となり、僕が一番ワクワクしながら乗っていました。


テキパキと車を固定する作業は見事でした。


だいたい1時間に1本のダイヤです。車の運賃は車の長さで決まります。僕のは3,990円で、運転手分の旅客運賃も含まれます。それ以外の旅客運賃は1人720円。いずれも片路の運賃です。
金谷港を出港して、バックに地域を代表する鋸山、なんだか鋸山に見送られている感じでした。


カモメと鋸山。
近くで見ると、かなり目つきが悪いカモメでした。正面ではなく一番左に写っているのは、ユリカモメで、足が赤。それ以外はカモメで足は黄色です。幼鳥も混じっています。首の周りの羽の色が違います。


船内でいろいろ売られていますが、どうもこれが気になって購入。


いわしバーグ。


船内の様子です。


総トン数3,580t  全長 79.0m  航海速力時速約24km(13ノット)

旅客定員 580名 車両積載台数バスのみ最大12台 乗用車のみ最大105台。


日本最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」が目の前を横切りました。


久里浜港に入ってきました。


まもなく着岸です。僕らを降ろした後金谷に向かいます。右のほうにフェリーにこれから乗船する車が並んで見えます。


久里浜港に浮かぶ金谷丸。


なんとも面白い帰路になりました。東名高速に出て、海老名ジャンクションから圏央道を通ったら、山梨まではあっという間でした。盛りだくさんな房総の登山となりました。とても楽しかったです!





伊予ヶ岳

伊予ヶ岳、標高336.6m。標高が低い山ばかりの房総ですが、珍しく岩峰で千葉県内で唯一山名に「岳たけ」がつく伊予ヶ岳です。富山三山(とみやまさんざん)と言われる山のひとつです。富山とみさんから移動して、県道258号線から見えた伊予ヶ岳の尖がりです。


登山口の平群(へぐり)天神社鳥居。クスノキの大木と被っていますが、奥に伊予ヶ岳南峰が見えています。


狛犬と伊予ヶ岳南峰。右側にトイレと駐車場があります。無料です。


山名の由来が書いてありました。伊予国(愛媛県)の四国の最高峰、石鎚山に山容が似ていることから伊予ヶ岳の名前がついたといわれています。それにしても、写真もない時代に四国の山に似ているなんてよくわかったものです。今の僕らよりもずっと鋭い感性があったのでしょう。


伊予ヶ岳もよく整備された山です。


展望台でひと休み。房総の山はなだらかな山が多いというサイトもありますが、僕にはそう思えませんでした。いちばん高い山の愛宕山で408mと標高こそ低いのですが、里山独特の急峻な地形が多いという印象です。その最たるルートが伊予ヶ岳山頂直下です。展望台からすぐに始まる急登です。


標高差約50mの山頂直下は急峻でロープが設置されています。


スタンスもたくさんある岩場なので、慣れた人だとなんということもありませんが、登山者も多いと登る人下る人、すれ違いは要注意です。


ここがいちばん微妙な感じでした。ロープの設置場所がイマイチでした。同じルートを下るので、帰りはロープを出しました。


伊予ヶ岳南峰。割りと広い山頂です。


鳥のくちばしの先のような山頂の岩場、しっかりチェーンで囲われていて安心です。直前に登った富山とみさんの山容が意外に立派でした。正面の双耳峰です。


伊予ヶ岳北峰から眺めた南峰です。東を見ているので遠くは太平洋です。肉眼ではわかりました。


伊予ヶ岳北峰の二等三角点。富山の向こうは相模灘です。


富山三山とみやまさんざんの残り、御殿山は真ん中の尖がったピーク。今回は時間切れで三山制覇は叶いませんでした。


梅がきれいに咲いていました。