2017年10月16日月曜日

北穂高岳

何年も前から北穂~北穂~北穂高岳とおっしゃっていた方と登った北穂高岳です。全部で3日間。雨に降られることはありませんでしたが、北穂に登った日だけガスの中でした。初日の朝の大正池と穂高です。


お決まりの河童橋。


お決まりの徳澤園。


どんどん歩いて横尾。横尾の吊り橋の向こう、梓川の対岸のピークが大事なランドマークだと再認識した今年です。僕はこのピークを「ひょっこりひょうたん島」と呼んでいます。このピークは槍ヶ岳から穂高に通じる主稜線の、南岳の北から派生している長大な横尾尾根の末端にある最後のピークです。地形図ではこのピークの東に横尾山荘があるので、途中の河原の見晴らしの良いところから確認できます。地図読みに興味のない人でも理解できる山座同定です。ひょうたん島が近づけば横尾は近いです、なんて説明になります。


お決まりの屏風岩。


石畳。よく整備されたという表現をはるかに超える涸沢への登山道。まったくぐらつかない石畳が敷かれている登山道。これって、昔の古道、街道に時々登場する石畳と同じ意味なんじゃないかと思います。人の往来がたくさんあるということと道の整備は一致しているはずですから。前後にある茶屋にしてみれば、歩きやすく整備されていれば更に人気の街道になる。ここの場合は横尾山荘と涸沢の小屋、さらに穂高岳山荘や北穂高小屋ということになります。人の往来が多いと展開も様々です。


残っていた紅葉。


涸沢カールのモレーンに建つ涸沢ヒュッテが見えましたが、まだまだ遠い。急いては事を仕損じるぐらいの感覚でゆっくり登ります。


稜線は見えませんでしたが、紅葉が楽しませてくれた道すがら。


振り返って、屏風ノ頭と屛風ノ耳。


涸沢小屋の朝。


どんな一日になるか?気を引き締めて涸沢小屋を出ました。以前も書きましたが、体力に自信のない方が穂高岳にチャレンジする場合、涸沢を朝出発して山頂に立って、下ってもう一度涸沢に泊まるというのが良いと思います。前後で涸沢までのアプローチとして、中日でチャレンジするというパターンです。


北穂沢の登山道も石が敷かれていて歩きやすいです。整備された登山道に感謝です。


曇りがちの2日目のアタック日でした。標高2800m前後から上はガスの中。そこでは強風で雨まじりという予報でした。


北穂沢から北穂南稜に乗っかる鎖場の始まり。


傾斜もないし、スタンスもいっぱいあるので特に問題はないのですが、やはり岩場なので人が多いと渋滞する場所です。万が一を考えロープを出しましたが特に問題はありませんでした。


最後のハシゴ。鎖場と連続して登場します。ここも傾斜がないのでさほど問題にはなりませんが、鎖場以上に通るところが限られているので、通る人が多いと大変渋滞します。


湿度の高いガスで、ハイマツの葉っぱにもしずく。雨は大丈夫でした。


北穂高岳のテント場。ナンバーがテントサイトを示しています。それにしても約3000mのテントサイトです。こんな場所は国内でも数か所です。天候の条件が悪いととてもじゃないけどテントなんて張れないと思います。水場もないのでテント泊上級編の場所です。


山頂まであと少しです。


北穂高岳山頂。ガスガスだったものの、風も雨にも会いませんでした。


とても綺麗な北穂高小屋。


とてもスムースに登れて、北穂高小屋のコーヒーをいただいて、さあ次のチャレンジ。


2017年10月15日日曜日

パノラマコース

雨の中、中畠新道を登って、雨の中奥又白池にテントを張った翌朝はドピーカンで最高の朝でした。そのまま中畠新道を下ったのではちょっともったいないということで、前穂高岳の北尾根を絡めて周回することにしました。奥又白池から北尾根の5.6のコルを目指します。写真のピークは北尾根のⅥ峰、6峰です。


振り返ると茶臼ノ頭と奥又白池が見えました。


前穂北尾根の5.6のコルを越えて涸沢カールを下ります。北穂高岳の右にチラッと槍ヶ岳が顔を出しました。


北穂高岳です。紅葉もキープしていてなかなかの景色に出会えました。


5.6のコルを越えたご褒美にBeerと名物おでんで乾杯!なんて話しながら下って来ましたが、涸沢ヒュッテに着くとこの行列・・・上高地、涸沢というキーワードの場所は人だらけです。Beerとおでんは諦めました。まぁ仕事中ですから・・・


まだ午前中なのに、涸沢ヒュッテのテラスはbeer片手の人でごった返していました。


パノラマコースに入ります。涸沢ヒュッテのすぐ横からです。


奥穂高岳や北穂高岳に登る涸沢カールへの道は、横尾谷かパノラマコースの2つが一般的です。ただパノラマコースは下の写真にあるように難易度がちょっと高いです。夏の早い時期は残雪があったりして進入禁止になったりします。整備されていればそれほど難しいとは思いませんが、はっきり言って長いので1日かけて歩くつもりでいたほうが良いと思います。つまりパノラマコースに入るのは朝一からということです。横尾コースより確かに距離は短いですが難路です。時間がかかります。


涸沢ヒュッテの下の紅葉が見事でした。


振り返ると見事な景色。

パノラマコースに入って10分もするとなかなかの難路のはじまり。


前穂北尾根の7峰から8峰の北側の斜面のトラバースの道、8峰の北の北尾根のに乗っかるまで続くいやらしいトラバース道です。


左側の横尾本谷側に落ちている斜面です。断崖絶壁の左側ではありませんが(そこまでの緊張感はありません)転落したらただ事では済まないルートではあります。


北尾根に乗っかると梓川側が見え、前穂北尾根の末端に位置する屏風ノ耳や頭方面に尾根の上を歩くことになります。その先に屏風ノコルがあるわけですが、そこは正しく前穂北尾根の末端に位置しています。


南岳と槍ヶ岳。


屏風ノコルと早稲田尾根と慶応尾根の間の沢にトレースされた登山道。慶応尾根の鼻と呼ばれる慶応尾根のコル目指して下って行きます。


振り返った屏風ノコル。


屏風ノコルからの下りは初めやさしい理想的な登山道ですが、慶応尾根の鼻から先、しばらくして岩がゴロゴロした神経を使う下りです。写真の河原状あたりまで来ると奥又白谷も近いのですが・・・


その先にさらにグレードアップした岩ゴロゴロが登場します。とても歩きにくいです。


奥又白谷に出ればひと安心。


中畠新道分岐を過ぎて樹林帯をこなし、林道に出て新村橋を渡ればひと安心です。


徳澤園のソフトクリーム。


沢渡行きのバスに乗るための行列。


2017年10月14日土曜日

奥又白池ふたたび

またまた上高地です。僕の個人的な山行ではないので仕事を頂ければどこにでもお邪魔します。この日は天候がいまいちでした。ひとしきり降った雨、もう終わりかと思って安心していたのですが、夕方から小さな気圧の谷が日本海を通過するというヤマテンの予報。


上高地バスターミナルから5分の河童橋の間で見かけた熊の糞。これはもう誰かに、環境省とか長野県とか第三者に頼るということは無駄だということです。これだけの人ごみの中でも熊は活動している証明です。イザとなったら闘うしかないということです。


明神。


どんどん進んで徳澤手前の工事現場は工事が終わっていました。大滝山から発生した尾根の末端です。元々の登山道に右の斜面からの崩落が心配されていて、去年から工事をしてました。工事期間中は左の梓川の河原に仮の登山道が設けられて左に大きく迂回していました。元通りの登山道に戻って見たらどうも狭くて、すれ違いを考えたら歩きにくくなってます。


徳澤園を過ぎて10分くらいで新村橋。新村橋(しんむらばし)は昭和初期のクライマー、社会人山岳会の関西登高会の新村正一にちなんだネーミングです。


奥又白池への登り。正面右側の小山のように見えるのが中畠(なかはた)新道の尾根、左の沢が松高(まつこう)ルンゼ。昭和初期、前穂高岳東面の岩場のルート開拓時、旧制松本高校山岳部(現信州大学山岳部)は、キャンプ地にした奥又白池への登下降に、奥又白谷と中又白谷の間にある奥又尾根に食い込む沢、いわゆる「松高ルンゼ」をルートとしました。しかし困難なルートだったため、飛騨の案内人、中畠政太郎によりルンゼ左岸、右側のやぶ尾根に新道として登山道を開きました。それが中畠新道です。


涸沢に向かうパノラマコースの分岐は、奥又白谷にスプレーで案内されています。


夕方から小さな気圧の谷が日本海を通過するというヤマテンの天気予報はばっちり当たって、中畠新道を登り始めてしばらくで雨が落ちてきました。みるみる登山道が川になっちまう・・・


降ったりやんだりの悩ましい雨は夜半まで続き、そうこうしている内に天空の楽園ともいえる奥又白池に到着。既に数張りのテント。


雨の中のテント張りがすんで、あっという間に闇に包まれました。


日付けが変わる頃に天候は安定したみたいでした。前日のびしょ濡れの装備が少しでも乾くようのんびりした朝。こののんびりが後々帰宅時間に影響を与えてしまいました。


何はさておいて太陽は登ります。素晴らしい朝でした。前日の不安定な天候がすべて帳消しになった朝。


前穂高岳が輝いた朝。


モルゲンロートってやつです。


富士山も南アルプスもばっちし!


風がなかったので奥又白池が鏡のようでした。


前穂東壁のアプローチをちょっと登って池を撮影。ど真ん中に形のいい常念岳。


上高地の標高が1500m、前穂高岳の標高は3090.5m、奥又白池は約2400m、下から見たんじゃわからないこんな場所に輝く水溜りのような池。おまけに10張以上テントが張れるんです!


池に映る前穂北尾根。


本当にもう一日あってここでのんびりできたら特別なんでしょうが、なかなかそんなわけには行きません・・・なんて素敵な場所なんでしょう。大好きな場所です奥又白池。


前穂北尾根が輝いていました。


上高地からマイカー規制駐車場の沢渡行きのバス待ちの行列。観光を含め上高地を訪れる人が多いと起こる現象です。朝ののんびりが影響しました。バス待ち1時間15分・・・まだましだそうです。前の週は最長3時間半並んだということですから・・・