2017年8月29日火曜日

剱澤小屋

3泊4日の雨にたたられた山行、早めの行動でそれぞれの山小屋に大変お世話になりました。先ずは剱澤小屋です。室堂から別山乗越を越えて剣沢を下って登場する歴史ある小屋です。雪の重みでつぶされ2009年に再建された現在の建物。収容人数64人のこじんまりした山小屋です。


入り口正面の談話室。


乾燥室。


シャワー室完備。


トイレは男女共同。


とても清潔でした。


部屋の様子。窓の外の石垣は大量に降る雪から小屋を守っています。


食堂。


夕食。


朝食。
普通に5:00が朝食の時間です。その前に小屋を発ちたい場合は夕食前に申し込むとお弁当にしてくれます。同宿したベルギーからの青年、いろいろ話したら5:00の朝食の前にヘッドランプで出発と決めたものの、夕食の前に申し出たら、仕込みの関係かお弁当にはしてもらえませんでした。出発が少し遅くなっても翌日は雨と風で剣岳敗退だったベルギーからの登山者でした。


小屋前の景色。


天候不順が続き、どこの山小屋もヘリでの荷揚げが出来ず大変な今年の夏。荷揚げ直後だったみたいです。


歴史ある小屋なので様々なものが飾られています。かなり古いですが、この写真の真ん中の美女は女優の「八千草薫」さんです。昔の剱澤小屋の看板には八千草薫というサインが書いてありました。30年前の思い出です。


デナリ(マッキンリー)で帰らぬ人となった登山家、冒険家「植村直己」さんのサイン。


 「芳野満彦」さんの剣のスケッチと直筆の文章。著書の「山靴の音」は大好きです。


たくさんの山岳小説を書いた小説家「新田次郎」のサイン。


映画「剣岳点の記」制作時の関係者のサイン。


日が暮れて剣岳から雲が取れました。


2017年8月28日月曜日

池ノ平山

剣岳の北、池ノ平山2555mに行った山行の記録です。日本百名山の剣岳の北に続く北方稜線上のピーク、池ノ平山2555mです。交通費マックスの立山黒部アルペンルートからのアプローチ。3泊4日の山行です。写真はアルペンルートの長野県側の入り口、扇沢駅です。  


扇沢駅の下には駐車場がありますが、何も考えないでそこに車を停めると一日2000円くらいかかります。もうちょっと下に公共の無料駐車場があります。この日は最寄りの第一駐車場はいっぱいで停めることが出来ませんでした。仕方がないのでの第二駐車場でしたが、遠い・・・扇沢の駅まで歩いて8分、扇沢駅まで一生懸命の登りです。


黒四ダムの観光放水のダイナミックな様子を見て進みます。ケーブルカー、ロープウェー、トロリーバス。室堂は外国人であふれてました。


ミクリガ池と立山三山。


雷鳥沢のテントサイトを見下ろし、別山方面を見上げてます。左の別山乗越、剣御前小屋があるコルに登りあがるのが一苦労です。


剣御前小屋のある別山乗越に登るルート、室堂から雷鳥沢を過ぎそのまま雷鳥坂を登るというのが一般的ですが、新室堂乗越にいったん登って行った方が距離は伸びますが楽に登れます。乗越を過ぎて剣沢に下るのはいつもこの新室堂乗越経由です。お花畑のルート。


登山道で雷鳥が砂浴びをしていました。ごめんね~通してね!って感じです。


別山乗越。剣御前小屋が建っています。標高2790m、今回の山行で一番高い標高です。


剣沢を下って剣沢小屋です。雪から小屋を守る石積みが凄まじいです。


1泊目の剣沢小屋の夕方、剣岳が顔を出してくれました。


2日目、剣沢小屋から剣沢を下っての雪渓の始まり。写真の少し下から雪渓に乗ってアイゼンを付けます。結構長い雪渓歩きになるのでアイゼンは必ず必要です。ピッケルが必要かと言えばいらないと思います。剣沢本流の場合です。長次郎谷や平蔵谷に入る場合はピッケルは必要です。傾斜が急になるからです。


ザクザクとアイゼンを効かせて雪渓を下ります。遠くの尖がったピークは八ツ峰のマイナーピークです。


長次郎谷出合。


雪渓を行くか左岸の夏道を行くか、長次郎谷の出合を過ぎて剣沢の左岸の夏道を利用して真砂沢ロッジに行くということです。雪がたくさん残っていて結構下まで行けました。真砂沢ロッジが見えます。安全に確実にということが最優先です。


真砂沢ロッジを過ぎて三ノ沢の雪渓。三ノ沢というのは剣岳八ツ峰の末端マイナーピークに突き上げる沢です。


雪渓の上をまっすぐ下るわけではありませんでした。上流側に一度登って雪の下の三ノ沢の対岸に渡って下るという感じです。三ノ沢が剣沢に合流するあたりが雪が薄いんだと思いました。ピンクのマーキングがありがたかったです。


ハシゴ谷乗越(はしごだんのっこし)との分岐。通常は橋が架けられます。今年はまだでした。まだ三ノ沢の雪渓を使って対岸に渡れるのでそちらがお勧めです。渡渉点は幾つかあって、ほんの短い期間で対岸へのポイントはどんどん変わります。雨の直後だったり、増水していたら渡れません。ハシゴ谷乗越(はしごだんのっこし)から内蔵助平を通って黒部渓谷に出て黒四ダムへの道です。


遠目に見えていた雪渓。河原が出ていて楽に通過できました。


桟橋は川の水圧で落ちかけたものもありますが、岩に打ち込まれた鉄のアンカーが十分使えます。


この梯子を下りると河原歩きです。


程なく二股の吊り橋。右奥の大岩が近藤岩です。


仙人新道入り口。


三の窓雪渓です。八つ峰はガスの中。


仙人池分岐からすぐの仙人峠。すごい勢いで雨が降り出しました。


予定よりだいぶ早く着いた池の平小屋。


池の平小屋の南直下の平の池。いったん止んだ雨だったのでの散策でしたが、またも雨。池塘に雨粒が写っています。


3日目の朝、土砂降りの雨がおとなしくなった頃を見計らって登り始めました。池の平山南峰を目指しました。池の平小屋から真西の登山道は草原のようで気持ちよかったです。


どうも太陽にお目にかかれない日々でした。五竜岳、鹿島槍ヶ岳、後立山方面です。


仙人山と坊主山。


穏やかな草原のような斜面が終わると、再び雨と強風・・・全く展望もなくなりました。


池ノ平山2555m。あまりの天候に下山です。


どんどん川となっていった登山道。


仙人峠の木道。雨強しです。


裏剣からの景色は全く楽しめませんでした。気の早いナナカマドの赤。


仙人新道から降り立った剣沢の河原。


桟橋の鎖場は増水していました。


一日たった三ノ沢雪渓の真ん中は崩れていました。ピンクのマーキングは雪渓の弱点を大きく迂回して付けられていることがはっきりわかりました。


真砂沢ロッジで3泊目。ずぶ濡れの装備は乾燥室へ。


いくつかの大学が合宿。大きなテントばかりです。


4日目の朝も雨。覚悟を決めて出発しました。


幻想的な剣沢雪渓。


剣沢ナムの滝。降雨のために昨日の3倍くらいの水量になっていました。


平蔵谷出合を過ぎると雨に加えて強風。視界が利かず一瞬どこにいるのかわからなくなったくらいです。


雪渓が終わって剣澤小屋を過ぎた、だだっ広い斜面もガスの中だとわかりにくいところ。マーキングは有難かったです。


雷鳥沢キャンプ場。断続的に雨が降りました。


室堂までの登り返し。石畳の道は修行です。


長野県に入ると太陽があたっていました。


さすがにアルペンルートはガラガラでした。


空気があったかくなってきた黒四ダム。標高を下げたからです。


扇沢の空は青かった!実はこの時青空を見上げてなかなか理解できなかったくらいでした。そのくらい雨ばかりの日々でした。なんで空が青いんだー?って感じ。