2016年12月2日金曜日

小武川

小武川は鳳凰山から流れる釜無川の支流です。林道小武川線を青木鉱泉に向かいました。


標高800mくらいの最後の紅葉。2016年11月21日でした。


南アルプスユネスコエコパーク韮崎市地域推進協議会研修会にお邪魔しました。
ユネスコエコパーク=地域の豊かな生態系や生物多様性を保全し、自然に学ぶと共に、文化的にも経済・社会的にも持続可能な発展を目指す取り組みです。(南アルプスユネスコエコパークより)


テーマは「南アルプス・鳳凰三山の大規模崩壊」 南アルプス・鳳凰(ほうおう)三山の東麓(とうろく)で奈良から平安時代に起きた大規模深層崩壊(岩石なだれ)現場の見学です。現場は鳳凰山薬師岳に登る登山道の中道ルート取付き手前の傾斜のゆるいところ。標高約1200mの林道脇です。この横たわる倒木が小武川の大昔の山体崩壊の証拠なのです。


専修大学の苅谷愛彦教授。丁寧でわかりやすい解説をしていただきました。


専門的なことは全く分かりませんが、この倒木を年輪年代法という方法で調べたら、887年に枯死したということが分かったそうです。凄いですね!


887年という年、先月大月川岩屑(がんせつ)なだれというブログ記事を書きました。887年(平安時代の仁和(にんな) 三年)に北八ヶ岳の天狗岳の東側が山体崩壊したことを書いた記事ですが、同じ年に地元鳳凰山の小武川でも大規模な崩壊があったということに驚きました。小武川のケースは大月川ほどのスケールではありませんが、同じように小武川をせき止め天然ダムとなってせき止湖を形作ったそうです。そのダム湖のおかげで、山が崩れてなぎ倒されたツガやサワラの木がこうして化石のように残ったので検証された山体崩壊ということでした。


鳳凰山に登る御座石鉱泉からのルート上の、燕頭山2104.8mの南の崩壊した斜面が推定崩壊発生域です。今回の見学場所との標高差は約1000m。崩れ落ちた沢はドンドコ沢 という登山ルートです。1129年前の倒木のすぐ上の大岩が転がっているところ。1000mくらい上流から転がってきた巨岩です。


林道の脇にこんな大岩がゴロゴロしているということにもびっくりでしたが、その理由がはっきりしているということにも驚きです。1129年前の大きな地震で山が崩れてできた地形。


1129年前に山体崩壊で倒された木であるということがわかるんですから凄いです!


とても有意義な研修に参加させていただきました。


ドンドコ沢登山口の出発点、青木鉱泉はもう冬ごもりでした。


ボタンヅルの種が花が咲いたようにきれいでした。


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