2016年10月31日月曜日

西日影沢

山梨と静岡の県境にある山伏2013m。山頂にはいくつかのルートを選ぶことが出来ますが、ちょっと変わったルートから登ったので、何かの誰かの役に立つかもしれないので記事にします。

山梨側の林道がもはや使えないので、車でのアプローチはかなりかかります。だいたい3時間。国道52号を南下して、新東名から安倍川を北上しなくてはなりません。写真は安倍川の下流域です。


新田しんでんの集落を過ぎて、河原の駐車場から林道をちょっと歩いて西日影沢登山道の入り口。


だいたいの地図ですが、地名が書かれているので有り難いです。


右岸に付けられた登山道が立派な木の橋で左岸に渡ります。


橋と沢の様子。


しばらく行って現れる大岩。左奥に小屋があります。


その先の登山道の横から入渓しました。沢登りです。


沢登りのルートとしてはあまり認識されていない西日影沢です。ガラガラの崩落地形が多くあまり面白くはない沢です。写真はガスっていてよくわからないのですが、右から左に沢が屈曲しています。1200mあたりの大岩から登山道を離れ、沢の中を登って最短で山伏避難小屋に行くというテーマでした。二か所ある屈曲点の初めの場所です。標高はだいたい1500mです。地形図のそれよりも実際の地形のほうが屈曲がはっきりわかりました。


同じ場所から下の二俣を見下ろしました。水流が見えます。この流れは本流から左に行く流れ、だいたい1850mくらいの稜線に行く流れです。水量はこちらの方が多かったです。


沢を上り詰めると左右から枝沢が合流します。流れがあったりなかったりです。その合流点で沢の中の現在地を確認しながら登るのが沢の中での読図です。最後の二俣下のゴーロです。ゴーロは崩れた岩がゴロゴロしている河原ですが、傾斜があるので歩きにくいところ。転がり落ちる傾斜ではありません。


何か異臭がずっとしていました。糞尿の匂いという人もいましたが、おおむね死臭だろうと意見一致。進んで行くと、牡鹿の死体。臭かった~!


地形図通りの左岸のガレ。


山伏の登山道に出ました。いわば安全地帯です。やはり沢の中はルートが整備されているわけではないし、いつ落石があってもおかしくない場所です。場合によっては牡鹿のように自然にやられてしまうかもしれません。


山伏避難小屋。ここに泊まりました。トイレはないけど水場が近いです。


気持ちの良い笹原が周りに広がってます。


翌朝は良い天気になりました。西隣の小河内山


山伏山頂。


正面のちょっと右に、布引山と笊ヶ岳が見えています。 しばらく山座同定です。


縦走路の途中。渋い標識。


大谷嶺まで来るとガスってしまいました。


2016年10月25日火曜日

黒平ほうとう祭り

秋も深まりつつある甲府の里山、黒平(くろべら)で毎年行われている‘黒平ほうとう祭り’のお手伝いに行って来ました。ほうとうは小麦粉を麵にして野菜と煮込んだ、みそ味の郷土料理です。


第26回黒平ほうとう祭りです。会場は甲府の街から約1時間のドライブの‘マウントピア黒平

マウントピア黒平の管理人藤原一郎さんが始めたイベントも、今ではすっかり季節の風物詩となってます。


地元産の野菜なんかも売られていて、恵みの秋を実感。


思い思いに趣向を凝らしたものが並んでいました。これもマルシェですね。

僕がマウントピア黒平の藤原さんのところにお邪魔するようになった理由は地図読みです。冬から春にかけて里山で地形図と実際の地形を照らし合わせて、実際の山の中で学ぶというガイド山行を何度も何度もやっています。地図読みをマスターするには時間がかかります。何度もトライ&エラーを繰り返す、その実践をするのにちょうどいい山が黒平の周りには点在しています。日本の里山は人の営みとのつながりがとても濃いフィールドです。せっかく訪れるのですから、昔からの地元の人が呼んでいる地名があるので、それを教えてもらうために藤原さんのところに顔を出すのでした。藤原さんいつもニコニコと昔の暮らしを語ってくれます。黒平地域にとっての財産のような方です。


黒平ほうとう祭りの会場。


藤原一郎さん。


このイベントは藤原一郎さんの親族の方や、有志のボランティアで成り立っているということがすぐにわかりました。朝早くから集まった有志の方が準備したカットされた野菜の山。青いばんじゅうの上に白菜、ニンジン、ジャガイモ、ネギなんかがカットされてビニール袋に入れられています。一つのばんじゅうに約100人分のほうとうの具材。ひと鍋分、みんな朝から準備したものです。


この方は藤原さんのお母さん!皆さんに振舞うほうとうの味をチェックなさってました。


自家製味噌が大胆にバケツに入れられています。ほうとうの味付けはこいつで決まります!


ルール、ひとり600円のチケットを購入、お替り自由!シンプルです。


提供する側の方が混乱してました。みんなの気持ちがシンプルなのもいいです、おいしく召し上がって頂きたい、うまいほうとうを食べたい!


提供する側も、食べる側も思いが詰まった26回目の黒平ほうとう祭り。


お祭りのしめは黒平(くろべら)の能三番(のうさんば)。


黒平能三番が奉納されしゃんしゃん!


五穀豊穣、家内安全、皆様のご多幸を記念するものであります!ということで・・・



2016年10月24日月曜日

恵那山

僕にとっての恵那山の印象は、南アルプスの主稜線から天気が良いと遥か遠くにどかって鎮座している山、それが恵那山です。南アルプスの山に登る機会がやっぱ多いのでそんな感覚ですが、中央アルプスからも、北アルプスの南部の山からもどっかりした山容はよく見えます。その山に初めて上りました。リクエストがあったのでワクワクした気持ちでした。
いくつかある登山口の中で、ここから登りたいというルートを選ばさせていただきました。どのルートから登っても大差はないくらいしんどいルートしかない恵那山です。遠くから見てどっしり見えるということは、そのまま恵那山が簡単な山ではないということを表しています。
岐阜県側の登山口、追分から登り始めました。大まかにいうと神坂峠からのルートです。


一般ルートでしょうが、地図には載っていないルートでした。急な沢筋から尾根を巻くようにつけられた登山道。短いセクションですが、怒涛の登りとやばいトラバース。非常に神経を使う登り始め。ひと登りで鳥越峠です。取り越し苦労というおやじギャグがウケない位の急登でした・・・

ウバナギ、長野県と岐阜県の県境の稜線、岐阜側の斜面は崩落地形です。


こんな展開の山もなかなかないという感じです。山ってたいがい尾根で繋がっています。恵那山は中央アルプスの最南端の山です。その山に北側から登っています。恵那山に繋がる尾根に取りつきましたが、尾根が長いのでアップダウンがたくさん・・・だいたい中間部にある大判山に着きました・・・


恵那山の山頂稜線まではまだまだあります。


ツルリンドウの花と実を同時に観察できました。実は食べないほうが良いようですが、何かの動物がかじっていました。


立派な御嶽。


鋸岳、甲斐駒から、光岳、池口岳、黒法師岳まで見事に見えました。


中津川の街もばっちし見えました!


天狗ナギと呼ばれる崩れ。登山道が崩れてしまっていますが、まき道がしっかり整備されています。


主稜線にあった森林の林班の境界線の宮標石。


北からの尾根が主稜線に合流する手前、シラビソの森になりました。


分岐。長い長い山頂稜線に着きました。


遠く山梨から見てもでっかい恵那山です。山頂部は南西から南東にかけて長く、どこが山頂なんだ-!という感じでした。神坂峠から主稜線に出てから三角点のあるピークまで約1㎞。簡単に言えば山頂が1kmあるのが恵那山なんです。それでも一番高い所は山頂避難小屋の西じゃないかと思います。緩やかなのでぬかったところも多い感じ。


展望台もあり、三角点もある山頂。ハシゴを登って見まわしても展望はありません・・・


それでも三角点は一等。柱石が迫力あるでかさです。


山頂避難小屋。


せっかくなので小屋の中を拝見。うおっー!ストーブがある!


きれいな小屋でした。


立派なトイレもあります。


同じルートを下りました。帰りはガスガスで展望はなくなり残念・・・


鳥越峠からの下り。椹(さわら)の大木が何本もありました。


岐阜県中津川市の追分登山口から神坂峠コース、長いルートを頑張って歩いていただいて、ご褒美のような紅葉のきれいさでした。