2016年7月21日木曜日

大天井から常念へ

燕岳(つばくろだけ)から常念までの縦走登山の二日目、燕山荘(えんざんそう)で朝食をとって燕岳(つばくろだけ)をピストン。標高2700mのピークに建つ燕山荘(えんざんそう)。朝6時からヘリコプターによる荷揚げがあると聞いていました。もっとすっきりと晴れると思っていた天候は、風とまとわりつくガスですっきりしませんでした。荷揚げも7時過ぎから行われていました。


蛙岩(げえろいわ)。緩やかな尾根の登山道の目標物です。ハイマツの生えていない砂礫地にはコマクサがたくさん。


登山道を示すペイント。面白いなと思ったのは、まるで型抜きでスプレーしたようにきっちりしたサインだということです。同じ形のペイントなんてあんまり見かけません。○と⇒のことです。


大下りの頭。いったん下ります。大天井岳(おてんしょうだけ)の手前までゆるやかな尾根が続きます。


西側の枝の成長が全くないカラマツ。伸びてる枝全てが東に向かっています。


タカネシュロソウ


なんとスイカの登場!重かったでしょう!ご馳走様でした!種もしっかり回収しました!高山帯ですから!


何となく主役はコマクサ。


どっしり構えた大天井岳(おてんしょうだけ)。縦走路が大天井岳(おてんしょうだけ)にぶつかって、左に斜上するトレースの先に小屋が見えます。


切通岩。名前のとおり切り通しになった小さなキレット。右下の岩に組み込まれたレリーフが見えます。


小林 喜作 【こばやし きさく】 1875年から1923年 安曇野市穂高(牧)生まれ。
17歳で猟を始め、同年同郷の先輩であった為右衛門に案内され槍ヶ岳の山頂に立つ。この後北アルプス付近をくまなく歩きガイドとして活躍。当時4、5日かかっていた中房温泉から槍ヶ岳の縦走路をわずか1日で行くことができる新ルート「喜作新道」を開拓。         安曇野市HPより


シコタンソウ


来た尾根を振り返りました。結局晴れ間は少しだけで、またまた雲が上がってきた日。


大天荘。大天井岳(おてんしょうだけ)の山頂へはこの小屋の横を通らなければいけません。山頂まではすぐです。


小屋の食堂でうどんの昼食。それほどでもなかったけど、小屋の人がストーブを点けてくれました。


やっと常念岳が見えました。


本当に気持ちのいい稜線です。が、またも雨が降り出しました。


スモモ登場!東大天井岳の南に残った雪渓です。一ノ俣谷の源流でもあります。


横通岳(よことおしだけ)を通過し見えてきた常念乗越(じょうねんのっこし)と常念小屋。


常念小屋のテント場周辺にもコマクサはあります。雨の中それどころではありませんでした。


常念小屋入口。北アルプスで3番目に開かれた小屋です。


常念小屋に泊まって翌朝、常念岳ピストンに向いました。小屋から常念に向い緩傾斜の斜面に生えるダケカンバの木。どれだけ強い風が吹くとこんなことになってしまうのか・・・ここまでひん曲がっても成長しているのかダケカンバよ!


まるで三角定規のような常念岳。青空は気まぐれで、霧雨のような細かな雨が降りました。


虹はきれいでしたが、朝の虹は不安定な天気を表しているわけで、いただけません。


常念岳山頂。皆さんのいい笑顔!


ゆっくり上って、ゆっくり慎重に下って、常念小屋に戻って荷物の整理。一ノ沢から下山です。
小屋に戻ったらこんなサイン。少し残念でしたが、あまり登山者にやさしくない印象でした。小屋の方々はお茶をしていたんですが・・・


後は下るだけじゃん!とならないのが登山です。行動時間3~4時間の一ノ沢の登山道も危険個所があります。写真は真新しい整備のあと。ありがたい整備です。


胸突き八丁と呼ばれる危険な場所。新しい橋が安心でした。


胸突き八丁の終了点。一ノ沢の本流。


ピンボケですが、キソチドリがたくさん見れた一ノ沢。


ここでおしまい。2泊3日で北アルプスデビューを果たした山行でした。素晴らしいルートなのに天候がイマイチ・・・でも、自分の足でしっかり歩いて、中房温泉(なかぶさおんせん)から常念岳の一ノ沢を下ったという事実は、この後の山行きにいかされると思います!お疲れ様でした!





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