2015年7月31日金曜日

硫黄岳コマクサ

日帰りで、お花も楽しめて、より大きな山に行くための練習になるような山に連れて行って!というリクエスト。山ってたくさんあるから、ご希望にそえるかどうか難しい面もありますが、八ヶ岳の硫黄岳でした。
桜平は標高約1900m、硫黄岳山頂は2760m。気軽な日帰りコースです。登山口の桜平駐車場はすでに車がいっぱいでした。平日にもかかわらず。


夏沢鉱泉。車で送迎もしてくれるし、お風呂にも入れます。一年を通して。 


オーレン小屋は花の名前の山小屋。ミツバオウレンなどがたくさん咲いているからのネーミング。小諸の中学二年生たちの学校登山に出くわしました。


赤岩の頭の分岐で、一瞬の青空。一日ガスにおおわれた山の上でした。


硫黄岳の登りでたくさん見かけた「軽石」 白いイメージですが、ここのはみんな真っ黒でした。


この岩場を回り込めば山頂です。


だだっ広い硫黄岳山頂。たくさんの人でにぎわっていました。


鮮やかな色のチシマギキョウ。チシマギキョウとイワギキョウ、違いは花の付け根にあたる「がく」片にあります。イワギキョウのがくは細くふちに鋸歯があり、チシマギキョウのがくは広くふちに鋸歯はありません。


コマクサに会いに来ました。花期は終わりの始まり。ピークを少し外したのは残念でした。


花の形が馬の顔(駒)に似ているからというネーミング。高山帯を代表する花です。


山梨の里山によくある馬頭観音、観音様の頭の上に彫られた馬の顔、よくデザインされたものに似ている感じの花の形。


硫黄小屋の近くに、白いコマクサがあるという話です。逆に濃いピンクの株が目を引きました。


今年は春の山菜がとても早く終わってしまいました。花も春から早め早めに咲いています。下の花はトウヤクリンドウですが、もう咲き始めています。こいつも早い!トウヤクリンドウのイメージは8月の後半から9月なのですが・・・


硫黄岳の山頂から硫黄小屋にかけての尾根の様子です。2m位の大きなケルンが点々と見えます。だだっ広い尾根なので目印にとても役立つケルンです。


硫黄岳の爆裂火口。縦走路の北側にある噴火の跡です。


八ヶ岳はおよそ130万年前から噴火を繰りかえしました。20〜25万年前は南八ヶ岳の火山活動が最盛期。そして古阿弥陀岳が激しく噴火。山頂部が吹っ飛んで、その後に硫黄岳が噴火。今の八ヶ岳の原型が形づくられたそうです。


夏沢峠を見下ろしながら下ります。この峠の南が南八ヶ岳、北が北八ツ 。


夏沢峠から見た爆裂火口。標高差で550mの断崖絶壁。


コマクサが主役の今回の山行でしたが、わき役はこのイチヤクソウのような気がします。シラビソの森にたくさん咲いていました。







2015年7月28日火曜日

甲武信岳の青い空


梅雨明け十日という季節の言葉があります。梅雨が明けた後の10日間は安定した晴天が続くこと。太平洋高気圧の勢力が大きくなってきて、日本列島全体を覆うようになると安定した天候が続くようになるという意味です。まさしくそんな週末でした。最後の急登をこなすと現れる、びっくりするほど大きい百名山の標柱。甲武信岳です。


これは山梨県側が設置した標柱だと思います。道の駅みとみという山には関係のない地名も登場しますから。


奥秩父のど真ん中って感じの山です。標高2475m。太平洋高気圧って感じの日。三宝岩も見える三宝山。尾根伝いに北に行けば十文字峠です。


八ケ岳がよく見えます。写真では小っちゃいけど、北アルプスもよく見えました。 


 国師ヶ岳、金峰山、小川山がはっきりと。国師ヶ岳と金峰山の間に白根三山が収まっています。北岳、間ノ岳、農鳥岳。金峰山の右には甲斐駒ケ岳です。


富士山です。手前右のとんがりは黒金山。国師ヶ岳、北奥千丈から南下する尾根は長いですね。 


甲武信岳の南の木賊山。この山が大きいので、甲武信岳はあまり見ることが出来ません。


甲武信岳と木賊山の鞍部にある(正確には鞍部の東)甲武信小屋 。


御一緒したKさんがザックから出した隠し玉!ヤッター!スイカだ!!!!!!!!!


入刀はお二人で!なんて茶化されていました。それにしても、 嬉しかったし美味しかったスイカでした。ありがとうございました。



徳ちゃん新道で戸渡り尾根を下ります。下る前にまずは木賊山の登らなくてはなりません。20分くらいなのですが、なかなかどうして辛い登りです。振り返ってみたら甲武信岳が微笑んでいるようでした。


戸渡り尾根、登るのも下るのもなかなかしんどいです。空気がとても乾いていたので、木陰では涼しいのですが、下るにしたがい気温も上がってきます。この日の甲府の最高気温の予報は37度でした。


2015年7月27日月曜日

富士山吉田口

先週の富士山の様子です。富士吉田口からの富士登山。スバルラインの五合目は賑わっていました。待ち合わせで時間があったので、それぞれの売店の入ってみました。五合目のにぎわいもマックスではないものの、たくさんの人が売店に入っていました。


五合目を出発して林道を少し下ります。意外に距離はあるという実感です。泉ヶ滝という所で登山道は実質始まります。下るのは、吉田口の旧道、中の茶屋から佐藤小屋に延びている滝沢林道が五合目に通じるところです。五合目から泉ヶ滝まで林道を利用するのは、吉田大沢の存在でと思います。落石が危険なところです。


富士山安全指導センターの前を通って六合目。下山道もここで合流します。九十九折りにスコリアの砂礫を登って行きます。


七合目の花小屋という山小屋を過ぎて、八合目の蓬莱館までの間は岩場です。ルート取りが自由にできるわけではないので、どうしても混んでいると渋滞してしまいます。


七合目から八合目までは小屋がたくさんあります。だいたい写真のように、小屋の直前は急な階段だったりして、しんどいところです。
 

こんな岩場の連続です。


八合目の白雲荘前です。ここまで来ると岩場から解放されます。九十九折りの登山道がまた始まります。


この日の宿。割と空いていたようで、かなり楽に泊まれました。本館別館合わせて400人は泊まれる大きな小屋です。この小屋の下で須走口と吉田口は合流します。



トイレ。200円を入れないと入れません。これを乗り越える人はいないと思います。宿泊者もいちいち払わないと入れません。この小屋の食事はお決まりのカレーですが、お変わりは1200円です・・・


丹沢の山並みの向こうは横浜方面です。この日は2時出発。山頂御来光のために早出です。


九合目の鳥居をくぐって、吉田口の山頂までは狭い登山道です。誘導員が3~4人はいて、マイクで交通整理のようなことをしていました。「左が走行車線、右が追い越し車線」というようなことを言っていました。休むに休めないくらいの人の連なりです。山頂に着いても人だらけ。この日は山頂御来光はイマイチでした。日の出のあと30分くらいして雲の切れ間から、ガスの薄いところからちらっと見えた太陽。 


お鉢めぐりの途中の浅間大社奥宮ではなんと結婚式をしてました。幸せのおすそわけの記念写真 


お鉢めぐりをしている間にガスがどんどん切れて行きました。


富士吉田市の富士登山競争の日にぶつかりました。やはり吉田口の山頂がゴールなんですね。


下山開始です。 


途中で登山競争のフィニッシャー達に追い越されました。レースが終わって帰りも走っていました。


長くて辛い下山道です。この落石除けのトンネルを3つクリアすると傾斜がなくなります。


バテバテの方が、馬に乗って下山。下山道の傾斜が落ちたあたりから五合目まで、時間にすると50分くらいでしょうか?運賃は12,000円だそうです。即決して、歩くことから解放されていました。 


五合目に無事帰還。


なんか人が多くない富士山のような感じでした。そして、日本人よりもさまざまな国からいらっしゃった外国人の方の方が多いという感じでした。僕も台湾の方々とご一緒した2日間でした。