2015年6月27日土曜日

静岡山岳自然ガイド協会研修

古道の主催事業が終わった夜は、通称「野活」野外活動センターに泊まりました。


そして翌日は所属する会の研修。ロープワークを中心に。コツを掴めばそれほどでもないことなのですが、3分でツエルトを張る・・・手順が整理できていないとスムーズにいきません。


いろいろやりましたよ!一人でガイディングしているときに、歩けなくなった人を背負う訓練。楽々背負っていただけました。さすが!


背負い方もいろいろです。これらは空にしたザックを使っています。スリング各種サイズはこんな時にないと困ります。


背負う方は大変ですが、背負われる方も緊張します。


静岡山岳自然ガイド協会オリジナル!? 3分の1システムの応用です。楽に体をあげることが出来ます。


この日のテーマは、セルフジャミングプーリーという道具の使い方と、3分以内にツエルトを張る!というものになったみたいです。ツエルトを素早く晴れるというのは、生き死にに関わることもあります。一生に一度のことでのそれが出来ないと生死にかかわることがあるかも知れません。


古道ツアーと研修で、2日間秩父にいてヘロヘロになって帰りました。帰りに武甲山が見送ってくれたことが嬉しかったです。


まだまだ上を目指さなくては・・・と思った2日間でした。

雑誌Fielder ツエルト

雑誌フィールダーにちょこっと載せていただきました。


毒舌だそうです・・・

3分以内にツエルトを張る!というのを実践して撮影してもらいました。


フリクションノット例


2本の木の間にロープを張るということです。ロープをピンと張るために、片側をフリクションノットにしておくと、フリクションノットをスライドさせることによってピンと張れます。ロープにスリングをぐるぐる巻いてフリクション(摩擦)を作ってカラビナをかけ、ロープの途中に支点を作る結びがフリクションノットです。3~4種類あります。


ロープをピンと張れれば、それを屋根の骨組みとして利用します。ツエルトは昔の家型テント、三角テントと同じ構造なので、屋根の量端の輪っか(写真の黒い部分)にカラビナをかけると、ロープの下に吊り下げることが出来ます。蚊帳みたいなもんです。その時片側をフリクションノットにしておくと、吊り下げた後で、ピンと張ることが出来るのです。


泊まる場合は、グラウンドの四隅を固定したほうが快適です。


軽くてすぐ立てることが出来るツエルトですが、欠点があります。冬の窓ガラスの内側の結露と同じで、薄い布切れ1枚でも内外の温度差で結露してしまうことです。この記事では、寝る時の結露対策としてゴアテックスなどの透湿性素材のシュラフカバーなどを使うとよいとアドバイスしています。アドバイスしたのは僕ですが。今まで一番泊まる時に使ったのは、テントではなくゴアテックスのツエルトでした。ちなみに写真に写っているのは、アライテント製の2~3人用のツエルトです。


特に寒いときなどは積極的にツエルトの中で食事をとったり、休んだりします。めんどくさがってはいけません。


屋根とフロアーをしっかり固定すると、しっかりした空間が確保されます。


これはロープをピンと張って、そのロープに2つのツエルトを張った写真です。


ロープを持たない場合は、ガイドライン(張綱片側5mで2本、4っつの末端に自在をつけておく)とトレッキングポールとで立てることが出来ます。




2015年6月26日金曜日

秩父古道

「古道」いにしえの峠道を歩く!・・・プロガイドと行く!  このエリアはホームではありません。
なぜか今年は何度も秩父にお邪魔しています。秩父詣での締めになったイベントがこいつです。誰に?なんてことは問題になりませんが、秩父で、野外活動センターと、古道をテーマに集客して、イベントとして成立させる。静岡山岳自然ガイド協会の事業として成立させなさいという宿題でした。

募集のチラシ

秩父に行く方法は、国道140号線を雁坂トンネルをくぐっていくか、中央道から圏央道を通っていくかとなりますが、いっつも雁坂トンネルをくぐります。あんまり綺麗なので、朝の広瀬湖と木賊山を撮りました。甲武信岳は木賊山で見えません。


峠が終わって荒川沿いの道を進むと、秩父の象徴、武甲山が迎えてくれました。


準備万端!

集合場所は、芦ヶ久保、秩父線駅の下の道の駅。ご参加いただいて大変感謝なのです!


僕が大好きなKガイド。お配りしたアミノバイタルの使用方法を熱心に説明していただきました。


車で移動したあと、準備体操をして出発です。


秩父の名勝、長瀞脇の遊歩道からスタート。


県道82号線の、まさしく長瀞トンネルの東側からの入山。ガイドブックには書いていない昔の仕事道。この手の道はとてもあるきやすいです。なぜなら、仕事で使っていたので、楽に登り下りが出来るように道が作られているから。


道も歩けば棒にあたる・・・古道と言っても何を基準にしたらいいのか?というのはあります。とりあえず、古の道を登っていけば、こんな江戸時代かな?と思われる道標が出てきたりします。


総勢22人の参加者。


山アジサイがむちゃくちゃ咲いていました。


ここは釜伏山の北にある「日本水」。ご注意ください、ヤマトみずと読みます。ありとあらゆるところにある日本武尊の伝説の場所。かの東征のおり、喉が渇いたということで、剣を突き刺したら清水が湧き出たという場所です。名水百選だそうです。


皆さん、清らかな水を堪能されました。ここの岩は蛇紋岩。


岩場に備えての手袋。

ここから釜伏山の山頂までは、ちょっとした岩稜です。


山頂


釜山神社にて、秩父を解説中。


秩父がまず日本史の中に登場するのは、和同開珎です。和同という年号にもなりました。自然銅が秩父で見つかって、朝廷に献上され、それがきっかけとなって流通されることになる和同開珎が作られました!

写真は寛永通宝。秩父の山を歩いていると出くわす一文銭。


釜山神社、元は釜伏神社。昭和の初めに伏せるということは白旗揚げるということになり、縁起が悪いので名前を変えられた神社。時代がイケイケどんどんだとこんなこともあるというのが、「征露紀念」つまり、日露戦争に勝った記念ということ。


いつの頃のものはわかりませんが、案内標識の中に「五畿七道」の文字があります。ある意味ここで参加された皆さんが心ひとつになった場所。古道を考えるうえで物差しになるのが「五畿七道」。
古代の飛鳥時代に整備された官道です。


関所もいろんなところにありますね。


大行進の今日。


この場所を狙っていました。
秩父から釜伏山を越えて、中間平ちゅうげんだいらまで来ると見渡せる関東平野。


こいつを狙ってました!雲は多いものの関東平野を見渡せました。

集合写真


芦ヶ久保

芦ヶ久保まで戻って、すべての日程を終えました。詳細は書いていません。
古道に興味がある方、あくまでも僕らは素人集団です。が、山にまつわる様々なことに対応しようと、素人ながら頑張っています。古道、魅力的なテーマです。


2015年6月21日日曜日

北八ッのカモシカ

先日雨の北八ケ岳を歩いていた折、生き物の気配を感じて目を凝らすとカモシカでした。


雨の中うずくまっていた感じでしたが、少し近づくと立ち上がり、こっちの様子をうかがっています。


登山道は綴れ折になっていて、ジグザグにカモシカに近づく感じについていました。試しにどこまで近づけるかトライしました。6~7mが限界で、そこまで行ったら何か威嚇するような息遣いになったのでやめました。そういえば昔飼い犬のナナが、河原にいたカモシカに友達になりたくてすぐそばまで行ったら角でお尻を刺されたということを思い出し、それ以上近づくことをやめました。


ジグザグに登山道を下って、カモシカの居た展望台のような場所の下に来ました。見上げると何か言いたそうなカモシカさんに見降ろされました。


人が大勢いるところに行くことが少ないので、野生動物に出会うことも多いです。そんな時は、お邪魔します!って感じであいさつします。

2015年6月19日金曜日

北八ッ クリンソウ

北八ヶ岳でクリンソウを見てきました。残念ながら終日雨・・・昼前にはやむかも?という期待はコッパミジンでした。


まだ咲き始めです。半月は楽しめると思います。


不思議な花です。存在感があります。クリンソウ(九輪草)の名前の由来は、イチリンソウ(一輪草)やニリンソウ(二輪草)と同じように、花が9輪つくから・・・ではありません。

 その姿が仏塔の屋根の先についている九輪くりん(相輪そうりん)に似ているところから付けられたそうです。


何枚も重なった葉っぱの真ん中から、花の茎がニョキニョキ伸びて行って順次いくつもの花をつけて行きます。


クリンソウが一番きれいに咲いていそうな頃にガイド山行を募集します。

このマークの付いた山行は、ゆっくりのんびり歩く山行です。体力に自信のない方、登山経験が浅い初心者でも安心してご参加いただけます。高山植物を楽しみながら行きましょう。

日時  : 2015年7月5,6日(日、月)

集合  : 韮崎市営総合運動公園駐車場  午前6時

参加費 : ガイド料2万円、諸経費1万3千円(ガイド経費、宿泊代など)
       合計お一人3万3千円  3人以上のご参加で催行します。

1日目
韮崎市営総合運動公園駐車場ガイドと合流
 
韮崎=稲子湯-しらびそ小屋-本沢温泉(泊)
行動時間約時間 標高差 登り約650m 

2日目
本沢温泉-夏沢峠-天狗岳-中山峠-しらびそ小屋-稲子湯=韮崎
行動時間約8時間 標高差 登り約550m 下り約1100m

・装備
 登山靴、雨具、ヘッドランプ、帽子、手袋、防寒着、水筒 行動食、非常食、地図、コンパス、など


・ガイド登山を行うのにあたって、傷害保険加入が原則になります。
 普段登山をしていて年間で入っていれば問題ないですが、掛け捨てでも入れます。
 それぞれの方が入っていただいてもいいのですが、僕がまとめて入った方が楽だと思います。 
 その場合参加者の氏名、ふりがな、生年月日が必要です。一人¥500です。
▪  申し込み
お申込みフォーム:こちらからどうぞ!

催行にあたり、同意書は必ず必要です。同意書は:こちらです。
  
保険加入も必ず必要です。日本山岳協会の共済をお勧めしています。:こちらです。