2015年11月22日日曜日

ストックの修理

トレッキングポールとかステッキと呼ぶこともあるストックです。かなり疲れた感じのカーボンのストックを直しました。意外に簡単だったのでご紹介します。


先端の石突部分の金属部が取れてなくなったまま使っていました。ショップで聞いてみたらパーツとして販売しているとのこと。注文してパーツが届きました。1500円


先端ごと煮ます。使われている接着剤を剥がすためです。熱を加えると剥がれます。


新しいパーツを固定するための接着剤。僕が使ったのはエポキシ系接着剤。


古いものは15分くらい煮たら簡単に外れました。素手では無理ですが、プライアがあれば大丈夫。接着剤を塗って新しいパーツに差し込むだけです。あとは接着剤が固まる前に、固い地面なんかに立てて上から押さえるだけ。


この先端部分の金属、タングステンカーバイド(超硬合金)と呼ばれています。先っぽが取れてなくなってしまったのでした。この超硬合金、トンネルを掘るシールドマシンの先端なんかにも使われているとても固い金属なんです。


バスケットを回してつけて完成です。


登ったり下ったりの補助として使うストック。普段使うときはゴムのキャップをつけます。普段というのは普通の登山道を歩くときです。環境に対する配慮です。皆さんにゴムキャップをつけるようにお話ししています。一方、あまり人の入らない山、やぶ山なんかを歩くときはゴムキャップを外します。キャップがすぐになくなってしまうからです。雪山や岩が多いところでも外します。ちゃんとグリップしないからです。ですから状況に応じてゴムキャップはつけたり外したりします。
ストック、絶対に必要な道具かといえばそうでもありません。基本的にはストックなしでしっかり歩けるということのほうが大事だと思います。

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