2015年10月14日水曜日

金峰山フィールダー

雑誌Fielderの取材で金峰山に行ってきました。先週のことです。

すっごくアバウトなテーマを与えられるところからのスタート。事前のメールでのやり取りは結構な量です。正直僕も分かったようなわからないような・・・やぶ山三ちゃんというフレーズがブランド化しているようなやり取りでした。今回のテーマは『その地の歴史に触れる地図読み山行をツエルト泊でやる!』でした。いくらでも候補がある中で今回は『みたけ道』。まずは、金桜神社参拝からのスタート。


詳しいことはフィールダーの紙面に譲るとして、ざっくりのご報告。この石祠は昇仙峡の奥、黒平集落から仏坂を登って甲斐国志に登場する唐松嶺の峠を過ぎた平らなところ「龍ノ平」にあります。ここが登山口。車を何台も停められるくらい広いところです。


間伐作業で細かい枝が進路をふさいでいますが、写真でもわかりますよね?地面のえぐれ。これが昔のみたけ道。金桜神社から金峰山に向かうみたけ講の道の道形です。


登り始めてすぐに出会う林道。法面の登りがハードだったりします。それでも地形図を見ながら昔のみたけ道を辿ります。


途中でお出ましになる小鹿?のお骨。


1709.7mの三角点。点名「物見」 みたけ道の道形から外れて、地形を見ながら三角点を追いました。やぶ山において絶対的な存在となる三角点柱石。とりあえず高度計の標高を修正します。備忘録見たく書いておきます。国土地理院の地形図と実際の地形が違う場所でした。本当は国土地理院に報告したほうがいいくらいの違いです。まぁ時々あることなのでスルーです。勤勉で興味のある方、よろしくお願いします!


楢峠を過ぎて現れた素晴らしい紅葉!


みたけ道うんぬんを踏みにじるような林道が出現して、マーキングがされた登山道を進むと現れる石碑。簡単に説明すると、ここいら辺の木を伐採して得られた資金で昔の甲府市庁舎が立てられたということが書いてありました。


このルートはそのままズバリ!水晶峠を通ります。昭和の初めまでは産業としていくつもの鉱山がありました。乙女鉱山(倉沢鉱山)を中心に周辺にはいくつもの鉱山です。こんな看板がいにしえを物語っています。怪しい看板。


カラマツの植林地。地形図の破線とはちょっとずれた登山道。でも気持ちよくゆるやかに登って行きます。


そして水晶峠。


水晶峠の下りで見かけた盗掘痕。登山道のあちらこちらで掘り返した跡。水晶が見つかったのかダメだったのか?どちらでも関係ないのですが、掘り返した跡があまりに素人っぽく笑えました。


御室小屋について張ったツエルト。ダブルウォールにしたら結露が全くなかったという実験結果。
ツエルトの結露 やぶ山三ちゃんの山行は焚火がついてきます。


写真は御室小屋の西の慶応谷の水場の様子。ここの水場は涸れたことがありません。御室小屋の左の谷です。この日は水の流れる音がゴーゴーと聞こえていました。こんなことは初めてでした。すごい水量。直前の降雨のせいだと思います。


翌朝の鶏冠の岩場の様子。


傾斜が増して現れるハシゴ。


日本の梯子を通過すると、木の間に現れる片手回しの岩場。風化した花崗岩です。


登ってみるとこんな感じ。


やがて現れる富士山。なんだかホッとします。


樹林帯を過ぎて、五丈岩まであとちょっとのところで岩に彫られた四十八丁目のサイン。


五丈岩の南の石垣。ここに30人くらいは泊まれる籠り堂があったという驚き!


片手回しの岩場でも遊んで、五丈岩でも遊びながらのトライ。無駄に時間を使っちゃったかな?頑張れ~! go to the top!


久しぶりに登った五丈岩の、甲斐波美の窪みにはヤタラメッタラのお賽銭・・・五百円硬貨もあってどんだけ~なんて驚きました。


綺麗にすっきり、目指す尾根が見えました。金峰山の西、派生した尾根が八幡尾根です。写真の左に流れている尾根。


とにかく紅葉も含めて、青空がやたらきれいな日でした。


こっから八幡尾根に下るぞー!編集者のお二人です。


特徴的な尾根です。この人為的なケルンをコレクトすると、この尾根はとっても下りやすくなります。


 とはいってもやぶ漕ぎ・・・地獄のようなシャクナゲのやぶ漕ぎ・・・


八幡山に行くまでの尾根の酷いこと!やっとこの石祠に着きました。八幡尾根は水晶産地。御神体がわりなのかご神体そのものなのか、祭られているのは石英。


転がっていた石英の塊を接写してみました。なんとはなしに六角形の結晶に見えます。


八幡尾根の八幡山周辺に来ると、風化したまあるい岩頭の数々。標高は2100mくらいでけっこう下って来た標高です。


八幡山の南のピーク2036m標高点の尾根からエスケープすることにしました。時間が無くなったのでした。下り始めはこんなおもろい岩が確認できての、特別感満載の尾根。ところがその下はシャクナゲのオンパレード!


地形図で地形は把握していましたが、植生までは表現されていないので散々な尾根の下り。何かと言えばシャクナゲの密生。最近体験したことがないくらいの酷いシャクナゲのやぶ漕ぎでした・・・


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