2015年9月18日金曜日

槍の穂先ノルウェー

デジカメを持つようになって何年になるのかな?
ブログは写真データが重要です。今回の槍ヶ岳行は天候に恵まれました。写真は、とりあえず思いついた時にザックの横にぶら下げたカメラを(クライミング用のカラビナでぶら下げています。)はずしてヤタラメッタラ、シャッター押しています。なので、参考になるかどうかはわかりませんが、槍の穂先のチェックをしてみます。槍ヶ岳をねらっている方の参考になればという思いです。


槍沢からの槍ヶ岳をルート上の特徴から4つに分けて説明しました。前回ブログのコピーです。
1)上高地から横尾山荘まで
2)横尾山荘から大曲まで
3)大曲から槍ヶ岳山荘まで
・槍の穂先

Englishが教科書的に正確かどうかは関係ないです。1)~3)までは普通の登山道であると伝えてあります。槍ヶ岳山荘から山頂までの注意点、ImportantとかDangerousとかをつけると注目度、集中力が違います。もちろん真剣にです。こちらが真剣だとむこうも真剣になります。もちろん伝えることは整理しておく必要があります。日本人に伝える時も同じです。しゃべればいいということではありません。大事なことをどう伝えるかということです。


幸いなことに、この日はそれほどの混み具合ではありませんでした。それでも頃合を見計らって槍の穂先に取り付きます。前後がすいていて絶妙のタイミングでの槍の穂先のトライとなりました。


ホールド、スタンスの豊富なフェースをこなすと、小さなリッジ(岩稜)を越え、小槍に落ちるルンゼ(傾斜の急な狭い沢のこと)を登ります。そこまでがプロローグ。


で、そのプロローグが始まる前に岩場の基本、三点支持のデモンストレーションをはじめのフェースでしました。細かな内容は企業秘密(笑)ですが、こういうのは英単語を並べただけで、ノルウェー人にも全く通じるということがわかりました。それら岩場の注意点は、普段日本人にもしているものと全く同じでした。



小リッジを越えて、ルンゼの上の方を見上げた写真です。雲がある景色って満更でもありません。


実際登るとわかりますが、槍の穂先は驚くほど短いです。ルンゼを過ぎると登山ルートと下山ルートが接近する場所があって、その次はもう山頂への天国の階段と言ってもいい梯子が2段構えで設置されています。でもその手前の下山道と接近する場所が侮れません。写真の意味不明のシュリンゲ(紐、オレンジのひも)が垂れ下がっている所です。 


その場所の山頂へのハシゴの手前のアンカーです。ホールドにしたり、スタンスにしたりします。
岩に打ち込まれた鉄の棒、アンカーです。写真はありませんが、前の写真のアンカーを左手で持って、右足を岩場のスタンスに載せれば問題なく越えられるセクションです。この日は、ノルウェーの人たちに細かな解説をしながら登りました。英語でレフトとライトを間違えながら・・・その突っ込みもありながら笑いながら悪場の克服でした・・・面白いですね、言葉の壁を速攻で越えて、言いたいことが伝わる真剣さ。


山頂への2段梯子です。ここまでの岩場を克服してくると、この恐ろしく見えるハシゴが有難く思えるくらいになります。ハシゴ登りはそのくらい単純なものです。


最後のハシゴの高度感。ここでビビるようなら、取り付くべきではありません。
真上から見た感じ。 迫力の1枚じゃん!


素晴らしい笑顔。山頂でのうれしい写真です。


左が山頂へのハシゴ。右が山頂からのハシゴ。ワンウェイです。どちらの梯子にもはじにロープがセットされています。某ツアー会社のやり方。参考までに載せておきます。何もないよりは少しはましだと思います。システムとして確立してはいませんが、ヴィアフェラータということ。よりまし・・・というところです。ここいらは難しいですね。フィックスロープを張り、万が一に備えているということ。オレンジのヘルメットの女性がカラビナの掛けかえをしています。ここまでするのだったら、シュリンゲでの簡易ハーネスではなく、クライミング用のハーネスをつけるべきという僕の感想でした。


ハシゴを降りるとすぐに鎖が設置されています。体重は足が支えています。手はバランスです。岩に近づきすぎると次に立つべき足場、スタンスが見えずらいです。前向きか後ろ向きか?傾斜のあるところは後ろ向きがいいです。スタンスを見つけ辛いというデメリットはあります。前向きでこわいのはバランスをくずした時に前から落ちるということです。


慣れてくるのか、下りの方が早いという印象でした。それでもゆっくりペースの方も。こんな所は慌てず、ゆっくりが一番です。


あともう少しで安全地帯。ゆっくり、ゆっくりでOKです。


遅いメンバーを皆さんでお出迎え。


記念撮影

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