2014年12月27日土曜日

淵ヶ沢山

淵ヶ沢山1076.2mは小武川の左岸のかなり低い所にあるピークで、もちろん登山道はありません。三角点名も「淵ヶ沢山」です。

登りだしは北杜市、宮ノ脇の新奥という集落のどんずまりにある諏訪神社でした。諏訪神社やたらとありますよね、全国に10,000はあるといわれています。「狩猟、漁業を守護する神社としても崇拝を受ける。これらは諏訪大社の山神としての性格を表している。」wiki です。


お社


裏にはこんなものも。養蚕が盛んな時代があったからです。ジャパニーズシルク。


すぐに林道

やまおやじ

やまおやじとは、写真家の今森光彦さんが高島市マキノ町の雑木林にある萌芽更新を繰り返したクヌギの木を見て名づけたものです。薪や炭にするために伐採され、長年萌芽更新を繰り返してきたクヌギの木の幹のでっぷりとした姿は正にやまおやじそのものです。一般的には台場クヌギと呼ばれ空洞の中は木部が腐葉土となっているため、クワガタムシの産卵床になっているとか。
 木が空洞になっているのに枯れないで生きているのは、木の構造から言うと木が成長する部分に当たる形成層の内側の木部のみが枯れていて、木が養分を運ぶ導管がある部分が生きているからです。


地形図に徒歩線はありませんが、昔の仕事道がしっかり残ってました。
馬蹄が転がっていました!


この窪みが昔の仕事道。


再び林道

643.6mの三角点が「向原」、817.2mの三角点が「黒沢」


向原の三角点から北の沢に入りました。淵ヶ沢山を通って周回ルートにするために、淵ヶ沢山の一本北の尾根から登りました。


モチノキ科のソヨゴの赤い実。登った尾根も、下った尾根にもたくさんあった木。


一応、黒沢三角点だと思います。

林道「釜無川右岸線」に沿った尾根。


途中から恩賜林の境界標が出てきました。


林業架線跡 


1076.2m 淵ヶ沢山山頂の三角点。
恩賜林 組合のみなさん、こいつは境界見出し標ではなく三角点なので赤ペンキなしでお願いします。


八ヶ岳がきれいでした。 


尾根の様子



恩賜林標

801m標高点の石祠 


登りでわからなかった三角点「向原」、やっと見つけた。こんなに何も特徴がないただの斜面にあったりするんだ!と驚いた三角点でした。


こんな斜面です。ピークではありません…


新奥の諏訪神社に戻りました。写真は最奥の民家です。


淵ヶ沢山を北の尾根から周回して、約8km 4時間の行程でした。聞いた話では前評判がよかったのですが、イマイチの尾根でした。でも地図読みの勉強にはなると思います。

2014年12月25日木曜日

天空集落 折門

四尾連湖から蛾ヶ岳に登った時、初めて廃村になった‘折門’集落を訪ねました。高地集落,山上集落,天空集落とか言われています。御坂山塊の西のはずれ三方分山から蛾ヶ岳にかけての常葉川、三沢川の源流近く、標高1000m前後にあったいくつかの集落です。

蛾ヶ岳からほぼ東、多少のアップダウンを繰り返しながら尾根の上を進んで太平山。直角に南に曲がって折門峠。いくつかの尾根上の小ピークを越えて下っていくと1031m標高点の手前の鞍部、「山神峠」という峠に出ます。木造の社が「皇太神社」(下部町誌より)




何の石碑なのかはわかりませんが、武田菱はわかります。


どんな峠道だったのでしょうか?折門の集落に下ります。 


天空集落の生活の道

集落に近づいたら現れた六地蔵。隣は墓地でした。


昭和45年(1970年)に集団離村した折門集落。廃屋が見えました。


穀物加工所でしょうか?

電気はどこから来ていたのか?なんともシンボリックな建物。


内部の様子。


1970年、僕は小学生でした。


臼の中はお米のようでした。もう45年以上経っているのに、つい昨日のような感じでした。


どんなシステムだったのでしょう。

まだまだ調べないとならないのですが、ここを見てしまったら途中でもお伝えしたくなったのでした。
一番多いときは100人以上が暮らしていた、折門の集落。


下折門に移動します。ずいぶん前に人の営みがなくなったにもかかわらず、しっかりしたとレースが残っていました。


下折門の集落


廃屋


下折門集落を出るところで、転がっていた石を起こしてみたらこんな石仏。


この天空集落の人々の暮らし、今の時代からすれば想像もできない感じなんだと思います。僕も想像の世界です。集落といっても、車では行けなかった集落です。車道はないんでした。歩いて行くしかなかった天空集落です。

2014年12月21日日曜日

四尾連湖


市川大門、今は市川三郷町ですか、そのエリアの山の様子を知りたくで出かけてきました。
前日の雨で濡れた路面が、いたるところで凍ってしまった朝。山の取り付きの時間がやたら遅くなってしまいました。そのくらい移動がやばかった朝です。


このトンネルの向こうは別世界かも?


見晴らしのいい里  県道409号線です。


藤田峠の始め

しばらくしてお出ましになった石仏


明らかに道です。地形図の徒歩道のつもりで歩きはじめたら、それ以上の道になってました。


まず、このあたりのことを知りたくて、合理的なルート設定をしたつもりです。蛾ヶ岳までは行くとして、そこから車に戻るとしたら、どこをどう歩けば最も楽しめるか?そこで、四尾連湖の南の四尾連という集落から最も近い三角点を目指しました。点名「伝髄」 892.7m


なんでしょう?

作業をしている方に聞いたお話では、40年くらい前に埋設されたアナログテレビのケーブルの撤去作業だそうです。読図も必要ないくらいに、運搬車も入って整備されてしまった感じです。


NHK

YBSもあります。そんな前からメジャーなところだった四尾連湖


995m標高点


「東京都水道局 四尾連人工降雨発煙所」


四尾連峠の標識


大畠山の三角点 点名「市川大門村」


稜線から四尾連湖に行く分岐


やせた所もあり

西肩峠  ここからひと登りで蛾ヶ岳


山頂までの登山道


四尾連湖と南アルプス


蛾ヶ岳山頂 三角点名「岩根」1279m


山頂からの富士


東に進む登山道


大平山、点名「蛭ヶ岳」


折門峠  ここから折門の集落を目指しました。


尾根上の二つ目のピークの手前の神社


折門の集落は無人。おびただしい石垣


三沢川に下り立ちました。


沢から尾根に取り付いて見えた、天狗岩


天狗岩から見えた山並。南東の方を見ています。山並の向こうは本栖湖。


下部から七面山方面


錦絵のような富士山


天狗岩、点名「天狗岩」


天狗岩山頂にあった石祠

蛾ヶ岳に戻るには、天狗岩の西の肩に下ります。西の肩の立派な標識


途中の沢の崩れ 


来た道をどんどん歩きました。下に四尾連湖が見えてきました。


ぎりぎり間に合った四尾連湖の写真


やっぱ、朝一で歩き始めないと後が大変・・・今日出会った大きな動物は、カモシカ2頭、雄のシカ4頭