2014年2月24日月曜日

2014大雪

記憶に留めておかなければならない自然現象でした。
これは全く根拠はないのだけど、言葉にすれば…「有史以来の甲府盆地の最大積雪量114㎝!」というかんじ。

写真は2014年2月9日、前日の8日から降りだした雪がやんだ朝のもの。いつもよりだいぶ多めの40㎝くらいの積雪量の朝でした。


20号線旧道、甲州街道の様子


一週間後の大雪、2014.2.14(土) 甲府で114㎝を記録した翌朝の様子


甲州街道の様子。写真ではよくわかりませんが、街は機能停止。


歩道は歩くことができないくらいの雪の量。徒歩移動は車道のわだち


 これはさらに一週間後の2月23日(日) 
午前中は雪掻き、近くの交差点の雪の塊につるはしを振るってました。


富山県から応援の除雪車

午後になって一番近くの山の登山口まで行ってみました。茅ヶ岳です。韮崎インターの上の穂坂小学校のあたりで一度車を止められました。富山県から来たロータリー除雪車というのでしょうか。車の通行は可能なのですが、道幅を広げているところでした。

登山口駐車場の手前でも車を止められました。同じことをしていましたが、今度は長岡ナンバーでした。 雪国からの応援です。時間がかかって駐車場に着くと5パーティ-が茅ヶ岳登山。


雪の量と時間がないのとで、山頂まではとても行けそうになかったのですが、スノーシューをはいて森の中を歩きました。ツボ足で歩いてみたら、深いところでももまであったので、たまったもんじゃありません。登山道のトレースもまだ浅く、まだスノーシューやワカンが必要でした。今週は気温も上がるので急速に溶けるとは思いますが、日当たりの悪いところはだいぶ残るでしょう。

今回の大雪、まずは降った量が半端じゃなかった!
交通網が遮断されると簡単に陸の孤島となってしまう山梨県。自治体も政府の初動対応もいろいろい言われているのですが、なんといっても大雪の被害があった地域以外の人たちが、この災害を知らないことが一番問題だと思いました。本当にどんなふうに報道されていたのか・・・

しばらくは茅ヶ岳1704mクラスの山でも雪対応しっかりしてください!

2014年2月6日木曜日

たいら山読図講習

たいら山

       


 詳細

    日時    :  2014年2月10日(月)


    参加費用  :  ¥6,500(ガイド料) 
  
      
    難易度   :  体力レベル  
  技術レベル  

                
    集合場所時間: 道の駅とよとみ  2月10日(月)朝 8:00 
                              


 行程 :道の駅とよとみ-378m三角点-たいら山934mピストン-道の駅とよとみ
                   
           標高差約550m 距離約8km  


 持物 :1/25,000地形図 『市川大門』 (磁北線を入れておいてください)
             コンパス、昼食、行動食、水筒     

     ■ 現在地の確認を中心に、地形を見ながら目的地までどう行くか?
      地図読みをしながらの登山の実践です。
     ・地形図(国土地理院25,000分の1)の話
        ・コンパスの基本的な使い方とルートの先読み
        ・地形図では表現しきれない地形
        ・晴れていれば山座同定
        ・地図読み以上に大切な地形読み
                             などです。
■ たいら山:中央市(旧田富町、玉穂町、豊富村)が2011年町内の最高峰のネーミング
  を公募して命名された山。標高934m


    どうぞご参加ください!

携帯番号

 申し込みフォームからどうぞ!  

2014年2月3日月曜日

鳥屋山地図読み

山梨市の鳥屋山で地図読み講習。
漆川集落から入り鳥屋山を通って甲府市との境にある水ヶ森を目指しました。基本登山道はないので地形図で現在位置を確認し、進むべき方向の先読みをしての登山です。地形図と実際の地形と見比べて等高線の表現が実際はどうなっているかがよ~く分かっていただけました。
県道わきの観光案内図
山梨市役所の温井さんという方の画だそうです。よく山梨市の山で見かける青い標識も同じデザインですね。キツネなんかが書いてあったりするやつです。


アップすると戸谷山あった!

地図読み登山のおまけで、漆川集落の西の山中の窟にある「西国三十三番観世音菩薩  鳥屋観音」も見学


金峰山講由来の塚

漆川の集落を抜けて、地区の氏神さんから尾根に取り付きました。


御神体は男根のような石

林道に出ました。

唯一の案内板

鳥屋観音~牧丘町誌~
『 大字北原戸谷山の中腹にある鳥屋観音は、自然の岩壁が広がり、その中に西国三十三番の観世音菩薩が三十三体と、弘法大師および地蔵尊の石仏が安置されている。
 東山梨郡誌に「北原西沢にあり、岩窟およそ三十間四方、中に西国三十三番の観世音菩薩像三十三体、弘法大師及び地蔵尊などの石蔵を安置す。眺望亦絶佳なり」と記されている。
 北原にある名刹金峰山洞雲時の寺号は、この鳥屋観音の洞窟に雲がかかり、霊域として荘厳なるがゆえに洞雲時となずけられたと伝えられる。
 また戸谷山の麓、漆川集落の観音寺の旧跡も、鳥屋観音との関係を持つといわれる。この鳥屋観音の石仏は、心の正しき人でなければ、その数を知ることはできず、幾度か数えても異なるという伝説をもっている。
 鳥屋とは巣鷹山と関係が深く、古くはこの地に鳥屋を張り、網で鳥を捕える山中の小屋であろうという。古書に残る小屋の作りに「北方に餌未那枝と水を設置すべし、内は小石を敷也、砂は悪しと云う、網懸鷹の鳥屋なれば大小あり」という。
 この地は清水もわき、眺望もよく修験の地にも理想的な場所である。
 本町では今も鳥小屋(鶏小屋)のことを、「トヤ」と呼ぶ習慣がある。』




地図読みに復帰

俄然地面が凍って来て6本歯のアイゼン装着。
地形図上で鳥屋観音の位置を同定して、鳥屋山の三角点にコンパスの方向を合わせて、歩きやすいところを選びながら急斜面を登って行きます。


ほぼドンピシャに山頂到着!立派な看板がありました。甲府ワンドラ―の加藤さん作の山頂標識だそうです。


地形図と実際の地形との比較

鳥屋山から水ヶ森までの尾根上は、いくつかのピークとコルがあり、鳥屋山を出発するときにピークの数とコルの数、どこのピークで尾根の角度が変わるか先読みして歩きました。一番大事なのは角度が変わるポイント(ピーク)を把握することです。
水ヶ森山頂
途中から恩賜林の境界線になり、だいぶ歩きやすくなりました。


帰りは来た道を戻りましたが、途中から地形図に載っている破線をトレースしました。
途中から見えた‘鳥屋山’


東山中部林道に出ました。アイスバーン!


漆川集落

小雨に降られましたが、季節外れの気温の高い日でした。車に戻って、たまたま犬の散歩をしていた地元の方と少しお話。リンゴとスモモとトウモロコシを栽培しているそうです。平井さん?だったかな。絶品なので収穫の頃に!と勧められました。
実地での地図読み講習は机上講習では味わえない本当の読図力が付きます。

2014年2月1日土曜日

日向沢

急に時間が出来るってえのもなかなか難しいもんです。
とりあえず近場へ移動してどうしようか考えました。頑張っても登り始めが10時半・・・


濁り川(神宮川という今の呼び名)に入ってつめることにしました。

道は通行不可

と言ってもすぐに永久に開くことがないゲートがあるので、アプローチに全く問題はありません。

ヤチキ沢手前の滝

ヤチキ沢は日向山の北にある沢。全体の半分より上がわかりずらい沢です。夏はぱっとしませんが、雪の少ないこの辺りは、凍っているところは直ぐにわかります。 


巨大堰堤1号


日向沢出合の滝


テーブル状のナメ滝

 沢が開けました。
日向山の山頂西側、雁ヶ原の端っこの先の花崗岩の大崩壊地です。登って行く右側は木も生えていて比較的安定していますが、左側は崩れっぱなしです。夏よりは冬の方が凍ったりして岩が落ちにくいとは思いますが、落石は沢床の一番低いところに集中します。


まっすぐは登っていません!


右の枝沢のアイス

そのまま詰めて次の枝沢のアイスの末端
日向沢の最後はゴジラの背中のようなギザギザの岩稜が三本くらいに別れています。そのゴジラの背中の最後が雁ヶ原。忠実に沢を詰めるとボロボロの風化した花崗岩の岩稜になるので、あまりお勧めしません。右側の枝沢をルートにして2~3本ルンゼをトラバースして詰めたほうが安全です。


ある程度登ったところから沢を見下ろしてみました。
風が強い日で、頻繁に突風がやってきます。そのたび前を見ることも出来ません。風化した花こう岩の砂と雪と氷の粒が打ちつけます。Maxの時は身動きできませんでした。ただ耐えました。


ゴジラの背中に行きたい衝動にかられながら登ってました。同時に岩稜に出た瞬間に風に翻弄される自分も想像しました。結局右の枝沢に入って2本ルンゼをトラバース気味に上がって登山道のコルを目指しました。

 
雁ヶ原下の最低鞍部

八ヶ岳とマイシャドウ
主に西風が強くてブッ飛ばされそうでした。 


雨乞岳と濁り川源流地帯


鹿さんのトレース

下山は北東にのびる尾根。下り始めは腿までありました、ラッセルです。トレースは当然ありません。鹿のトレースは縦横無尽にありますが使いにくいです。目指す方向が全く違うのと、サイズが奴らは登山靴ではないので狭くて歩きにくい・・・ 

三角点と山の神

林道のアイスバーン

林道に下りたところは、狙ったところよりも少し北側。
5時間半のサバイバルでした。