2014年1月28日火曜日

鳥屋山 水ヶ森

鳥屋観音 水ヶ森

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 ■ 詳細
日時     :   2014年2月2日(日)

参加費用   :  ¥6,500(ガイド料) 
  
 難易度    :   体力レベル    技術レベル  

 集合場所時間 :  牧丘花かげホール  1月26日(日)朝 8:00 
                              
  行程 :  牧丘花かげホール-戸谷観音-水ヶ森-ピストン
                   
            標高差約650m 距離約8km  

  持物 :1/25,000地形図 『川浦』 (磁北線を入れておいてください)
             コンパス、昼食、行動食、水筒
 ■ 現在地の確認を中心に、地形を見ながら目的地までどう行くか?
      地図読みをしながらの登山の実践です。
  ・地形図(国土地理院25,000分の1)の話
    ・コンパスの基本的な使い方とルートの先読み
    ・地形図では表現しきれない地形
    ・晴れていれば山座同定
     ・地図読み以上に大切な地形読み
    などです。


    どうぞご参加ください!
     
 申し込みフォームからどうぞ!    携帯電話  

2014年1月16日木曜日

妙義山 丁須の頭


妙義山です。
いろんな意味で難しい山です。まずは妙義山はひとつのピークを指しているわけではないところが難しい・・・それと実際に登るのが難しい。主要なところを縦走しようとすると、必ず半端ない鎖場が出てきます。鎖場ではない尾根上のところも、幅1mで右も左もスパッと切れていて、下まで100mの高度差!なんてところだらけです。精神的に難しい、とてもヘビーな山です。

御岳からの表妙義

登山口

あやしい観光地みたいな登山口ですが、見事なチョックストーンでした!


この辺りまでは変に整備されています。夏だとこの小屋やっているのかな?


これから登るルートを控えて、渇を入れられるみたいな‘不動明王’です。


いきなりこんな鎖場があります。


連続して鎖場登場、こんな朽ちたアンカーもあったりしますが、使えるものは何でも使います!


右上気味のこんな鎖場、バランスが悪いとやばいです!


こんな里山ちっくのところも・・・

国道18号を見下ろすところまで登ってきました。恐ろしいという言葉を使いたくなるくらいの高度感! 信越本線横川駅方面、「碓井峠鉄道文化村」が見えています。


こんな険しい尾根の上にもこんな石祠、人の営みはものすごいと思います!


御岳山頂  遠くに丁須の頭が見えてます。ヒントはTの字


その先に進むとさらに丁須の頭がはっきり見えてきました。


目的地は丁須の頭ですが、稜線上にも鎖場がいっぱい。こんな危険な岩場も出てきます。


概ねアンカーはこんな感じ

目的地は射程距離に入りました!


丁須の頭直下!


丁須の頭の付け根にある慰霊のプレート」


ふと見れば、浅間山が見事な姿!


表妙義がよく見えました。星穴岳もよく見えています。



帰りは鍵沢ルート、基本沢の下りだし北側なので凍っていました。


最低の装備、必携です!

六本爪のアイゼンです。正直持っててよかった!あるとないとでは大違い!
こんなきれいなフラットのアイスにも出会ったりします。


第二不動の滝

こんな人の営みも!

ルート整備

崩落地帯

堕ちたらやばい岩


妙義山
表妙義と裏妙義があって、全体で一番高いのが谷急山1162m(裏妙義)、でも表妙義の相馬岳1103mが主峰という記述もあります。難しくてややこしいでしょ? 

表妙義にある山は、金洞山こんどうさんエリアに中之岳、東岳、西岳、鷹戻しなどがあり    
白雲山はくうんさんエリアに相馬岳、天狗岩、玉石などです。

裏妙義には今回の御岳、丁須ノ頭に加えて、烏帽子岩、谷急山などがあります。


 




2014年1月15日水曜日

奥日光庵滝

日光
実は行ったことがありません・・・でした。日本のランドマークと言ってもいい場所です。華厳の滝、日光東照宮、中禅寺湖、戦場ヶ原、今回アプローチで通った足尾銅山・・・有名な地名が次々に!
初めての場所に行く時はどんなに遠いところでもお上りさん気分なのが悲しい!かな?

所属している静岡山岳自然ガイド協会の研修でした。奥日光エコツアー毎年開催されている庵滝


男体山です!ここは日光いろは坂の入り口。右は下りのルート、登るので左に入ります。

凄まじい綴れ織りの山岳道路で、あまりのカーブに天にも昇る感じです!


ロープウェーの駐車場から見える景色。男体山がでかい!隣が大真名子山、さらに女峰山


中禅寺湖

戦場ヶ原
太平洋と日本海の気候を分ける脊梁山脈がすぐ後ろに控えています。日光白根山なんかですね。
とくに冬は特徴的な日本の気候、太平洋側と日本海側。講師の麦島功記さんも強調していました。ちょうどその太平洋と日本海の境を歩くので初めは太平洋、傾斜が出てくると日本海側の気候になると・・・確かに男体山と日光白根山の間にいるとそんな風に思えるコンディションでした。日光白根山は見ることが出来なかったけど、男体山はときどき見えてました。




自己紹介と準備体操

小田代ヶ原目指してミズナラの林を歩きます。


これは木が裂けてしまった「凍裂」という現象だそうです。寒さで木の中の水分が凍って「バァ-ン」という音とともに割れてしまう現象


シカよけの防護柵のゲート

小田代ヶ原
湿原から草原になりつつあるというのは残念ではありますが、仕方のないこととも思います。
真ん中のシラカバが「貴婦人」と呼ばれているやつです。人気スポットでカメラマンが並ぶそうです。


小田代ヶ原から弓張峠を経て外山沢に入って「庵滝」を目指します。

庵滝が見えてきた。

外山川は中禅寺湖に流れ込む川で、源流は日光白根山です。谷の傾斜が増してV字谷になる一番初めの滝が庵滝。25000図の滝の位置はもっと上流に書いてありますが、正確なことはわかりません。でもその間はゴルジュ地形で滝が何段もあるでしょう。


今年の氷の発達ぐあいはとても良いということでした。


なんとなく童心に帰ります。

落ち口からの氷は薄くて、中の水流が見えました。鋭くきれいなツララは、水のしみだしと寒波のハーモニーで仕上がり具合が決まるのでしょう。


日本海側の気候の中にいる間はちらちら雪が降っていました。
帰りは思い思いのルートを下って楽しみました。


小田代ヶ原と「貴婦人」


戦場ヶ原の赤沼茶屋から見た男体山

太平洋側の気候に戻ってきました。「日光-にっこう-」という地名の由来を初めて聞きました。男体山の元の名前が補陀洛山。補陀洛とは、観音菩薩の浄土であるポータカラ(梵語)を漢字にあてたもの  日光の名前の由来は、補陀洛-ふだらく-説が有力だそうです。
補陀洛山ふだらくやま→ふだら→ふたあら→ふたあら二荒→にこう二荒→にっこう→日光
(間違っていたらごめんなさい)





2014年1月6日月曜日

鳥屋観音とは?

写りは悪いのですが、昔携帯から撮った鳥屋山がありました。
地図読み講習で行く予定の場所、ほとんご皆さんご存じないと思うので補足です。募集山行

牧丘の漆川集落からの鳥屋山


鳥屋山(戸谷山) 25000図は『川浦』です。標高1382.8m 登山道はありません。

地名として鳥屋というのはあちこちにあります。山の名前でもいろんなところにあります。白州町にも鳥屋山がありますし、笹子の南の鶴ヶ鳥屋山も有名です。小鳥狩りをした場所だと僕は解釈しています。いろんな方法でわなを仕掛けての狩猟。そのための小屋があったのかもしれません。季節も関係あって、渡りの季節で春と秋だと思います。そんな地名由来でしょう。渡り鳥の渡りのコースだったのでしょう。渡りはしませんが、僕よりひとまわり上の世代の人たちの多くが、スズメはうまかった!と言ってますから貴重なタンパク源だったのだと思います。代表格はツグミかな?

鳥屋という地名よりも旧牧丘町の鼓川上流にはあまり他の地区にはない「戦いくさ」を感じる地名が散見されます。―赤芝(草地に飛び散った血潮)―生捕(捕虜)―膝立(とぉー、やられたぁーと膝をついた姿)・・・と言ったことも以前に何かで読んだ気がしますが忘れてしまいました。

鳥屋山のもう一つの魅力は、漆川集落(標高900m弱)の西の標高1100mくらいの谷間の自然に出来た岩屋の中に、33体の観音様が「鳥屋観音」として祀られているということです。山頂1382.8mのま東です。詳しいことは昔調べましたが失念しました・・・一番の資料は「牧丘町誌]です。先ほどの戦由来の地名とも関係ありそうです。実際に行ってみると本当に驚きです。弘法大師像を中心にたくさんの観音像!
「鳥屋観音の石物は、心正しき人でなければそこ数を知ることが出来ず、何度数えてもそのたびに異なるという」のだそうです。

Pc134377 石仏群

鳥屋観音参拝自体は林道脇なのでたいしたことはありませんが、その先は読図実践となります。
なかなか誰も知らないやまなしに出会える、ちょっと変わった山行になること請け合いです!