2014年9月30日火曜日

鋸岳 part1

鋸岳は甲斐駒の北西に位置する山です。山梨では北杜市から甲斐駒の右にギザギザした稜線が見えるし、戸台からも仙流荘あたりからよく見えます。山梨百名山、日本二百名山ということで何かと御縁のある山です。
山登りのセオリーからすれば、甲斐駒と繋げて縦走するのが正しい登り方だとは思いますが、最高地点の第一高点の山頂を踏んで鋸岳登頂とする方は多いです。山の楽しみはいろいろあるのでピークハントでもOKだと思います。ただ、山小屋もないしルート上に危険な岩稜があったりする場合にはそれなりの経験がないと危険極まりないということになります。まさしくそんな鋸岳です。

では第一高点に行くルートはといえば、厳しい順番に次の様な感じになります。大まかですが。
甲斐駒からの縦走➔戸台から角兵衛沢経由➔釜無川源流
・甲斐駒からの縦走の場合、長いことと鋸縦走の核心部とも言えるだ第一高点と第二高点を繋がなくてはなりません。それはクライミングの技術が必要になります。難しいクライミングではありませんが、落石といつも隣合わせというのがほんとのところです。
・角兵衛沢は下の写真です。角兵衛沢のルートが一番短いのですが、写真のような岩屑の中を登って行かなくてはなりません。岩と岩の間に隙間が多い粘板岩というのでしょうか、50cm四方くらい以下の岩がゴロゴロしています。ほぼ全ての岩が動くので不安定極まりないです。登るだけならごまかせても、ここを下るリスクは高いです。
・そして釜無の源流ということになります。少し古くなりますが、オウム事件の前まではなかった林道ゲートが登山道の始まる場所(ヨドバシカメラ山荘)手前の約9kmの所にあって、林道歩きがスタートとなります。横岳峠、三角点ピークまでは樹林帯の急登。三角点ピークから角兵衛沢の頭を過ぎて第一高点までが岩稜歩きとなる、他に比べたら比較的安全なルートです。


釜無川林道のゲート。以前は管理人のおじさんがいて、おじさんの勤務時間中に行くと絶対通してくれませんでした。仕方がないので、ゲート手前から河原を歩いて突破したこともありました。今は無人なので自転車で入る人もいるみたいです。


編笠山と第一高点

ひたすら林道・・・

やっと終わり!


山荘
某企業の社長の別荘だとか?研修目的の小屋だとか?言われていますがほんとのことはわかりません。登山者に関係していることは、高床式の一階部分は解放されていてテントを張れるということと、工事は来年のようですが、この山荘に行けるように取り付け道路を作っているということ。来年はテントは張れないかもしれません。


山荘前の小沢を渡るところから登山道は始まります。


「富士川の水源」

実際の水源

急登の樹林帯


横岳峠
テントを張って焚き火をしました。明日に備えて早々とシュラフにもぐりこみました。


新しい発見
ご一緒したのは、昔かまどで炊事をした経験のある方々でした。発見というのは、その方たちの焚き火の火の扱いについてでした。炊事は毎日のことなのでどうやったら効率よく焚き木を燃やせるか?ということが忘れられないくらい身についているということでした。焚き火なんて久しぶりだわ、なんて初めは興味を示さない感じだったのにその内スイッチが入ったように枯れ枝を集めてきたり、以前の登山者が中途半端に残した太い枯れ木を見事にコントロールして燃やしつくしたのを見た時はなんか感動すら覚えました。
横岳峠の汚らしい焚き火跡がきれいになったのはこの方々のおかげでした。



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