2013年5月8日水曜日

鳳凰の野牛






鳳凰山です。鳳凰三山とも呼ばれます。南から薬師岳、観音岳、地蔵岳

明治時代から山名論争がありました。本当はいまだ結論は出ていません。

どの山が鳳凰か?といったものですが、「さまよえる山、鳳凰山」ということらしかったのです。


 鳳凰山にまつわるストーリーはたくさんありますが、今回は雪形です。

雪形は山の斜面に残る雪のかたちを、人や馬や鳥に見立てたもので、農事暦として利用されたりもしました。爺ヶ岳の種まき爺さん、五竜岳の武田菱、白馬岳の代掻き馬、農鳥岳の農鳥。

白馬(はくば)なんかは代掻き馬⇒代馬(しろうま)⇒白馬(しろうま)⇒白馬(はくば)ですよ!

 観音岳の野牛

野牛、`のぎゅう´ とか`のうし´ とか呼ばれています。
赤丸の中に牛がいます。左がお尻、右側に角です。今からドンドコ沢に下るみたいです。

中央道の韮崎ICがある地区は穂坂です。こんな民話があります。
『穂坂は水の便が悪いから、村人が鳳凰山に雨乞い(あまごい)に行った。
山の神様はその願いを聞いて、農牛と農鳥に池を作るように命じた。
それが、牛池と鳥の小池で、これらの池のおかげで旱魃(かんばつ)から助かった。』
農牛は鳳凰の観音岳へ、農鳥は農鳥岳へ行ったと言われています。雪形とのつながりです。


甲州街道韮崎宿にある井筒屋醤油㈱の会長、山寺仁太郎さんのエッセイです。
軽妙洒脱で含蓄のある文章でとても面白いエッセイです。
この本の中に詳しく出てくるのが鳳凰の雪形`農牛´です。
それにしても山が近くてありがたいです。写真はみんな自宅の2階からなんですから!




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